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11.おしごと

マーリンがなんでロクが≪見習い魔法使い≫の称号を持っているのが分かったのかは置いておくとしてロクは与えられた仕事を始める。

マーリンに与えられた仕事は目の前にある10個の空魔石に魔力を込めるというものだったが、そもそもどうやるのか分からない。


「マーリンさん、どうやってこれに魔力を込めるんですか?」

「どうやって…ふむ、少し触るぞい」


そう言ってマーリンはロクの手を握る、握られた時に全身を触られた様な感覚を覚えたがそれもすぐ止み、マーリンは手を放して小さく「なるほどのぉ」と言いながら顔を顰める。


「随分と変な魔力の通し方をしてるようじゃの」

「はぁ」

「魔力の流れは自分で作ったのかの?」

「はい」

「普通は生まれた時から多かれ少なかれ全身に魔力の流れる道が通ってるのじゃがおぬしは右手にしか通っておらん、まぁ仕事に支障はないじゃろ。道を通して自分の魔力をその石に流してみるのじゃ」

「わかりました」


ロクは言われた通り右手から石に魔力を流すと石にどんどんと流れていく。ロクの魔力の半分ほど流したところで魔石の色が青色になった、どうやらこれでいっぱいらしい。


「できたようじゃの、その調子で頼むぞい」

「分かりました、ありがとうございます。…ちなみに魔力って全部無くなったらどうなるんですか?」

「死にはせんよ、倒れはするじゃろうが」


なるほど、と納得しながら頷く。どうやら初めて火を起こした時に陥ったのは魔力切れでいいらしい。今はマーリンの家の中なので安全と言えるがこれが戦闘中だったら死ぬな、と思った。やはり魔法を使って戦うのならMPは多いに越したことはなさそうだ。そんなことを考えながらロクは魔石に魔力を込める仕事を再開した。


何度か休憩しながら8個ほど魔石に魔力を込め終わった。ステータスを確認しながら魔力を込めていたところ魔石の品質によるが今ロクが魔力を込めるように言われた魔石には大体15~20ほどMPを込められることが分かった。この魔石2つでロク1人分の魔力を込められるのだからすごい。尤もロクの総魔力量が少ないこともあるが。


「調子は…いい感じみたいじゃの」

「大体終わりました」

「そんなに急がなくてもいいからの」

「ありがとうございます。そういえばこの魔石って魔力を込めれるってことは出すこともできますよね、出しても砕けたりはしない?」

「然り、じゃが込めすぎると逆に砕け散ってしまうがの」


魔力を込めすぎなければ魔力タンクとして使えそうだ。これから魔石を手に入れることがあったら込めて持っておこう、魔力切れになったときの保険として。


「そういえばマーリンさん、この魔石ってどれくらい込めれるか分かりますか?」

「む?おぬし魔石を持っていたのか、どれ見せてもらおうかの」


そう言ってロクは川で拾った魔石っぽいものをマーリンに見せ、マーリンは手に取りしばらく見たあとロクに返した。


「いい魔石じゃの、これなら…そうじゃな、おぬし50人分くらいは込められるじゃろ」

「そんなにですか…ちなみにそこまで込めると魔石の色は何色になりますか?」

「黄色じゃな」


どうやらこの魔石にはロク50人分、即ち最大でMP1000ほど入るらしい。暇な時や魔力を余らせるような時はこの魔石に魔力を込めることにした。


「参考までに何色の魔石があるんですか?」

「青、緑、黄、赤、紫、黒じゃな」

「マーリンさんが全部の魔力を込めるとして何色まで行けますか?」

「黒じゃな、尤も一つに儂の魔力を全部込めれる魔石など見たことがないがの」


目を細めてマーリンは笑う。黄色で1000程度ってことは黒はとんでもない量だし、マーリンの魔力は黒より上のようだ、確実に万は超えてるだろ。


「まぁそのうちおぬしも紫までなら込めれるようになるじゃろ」

「しばらくは無理ですよ」


そんな簡単にポンポン紫色の魔石が込めれるようになるとは思えないが、目標にするにはいいことだと思うし、そんな量の魔力をいっぺんに使う場面には遭遇したくない。

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