プロローグ
初心者です。プロットもまともに組んでおらずこの後の展開もその場のノリで繋げていきます。拙い文や設定の矛盾、誤字脱字など一応チェックはしていますが見つけたら報告の方をよろしくお願いします。
じりじりと差す日光
どこまでも青い空
鬱蒼とした裏山で地面に這いつくばる俺
いや、気を失っているとかそういったことではないんだけど…
俺の名前は睦月賢太、23歳。両親はいない、というか義父がいる。
物心つかないうちに本来の意味での親は離婚、母親についていき再婚した後、また離婚。
経済力的な面で俺は義父に引き取られて早10年くらい経つ。
そんな俺も一応高校を卒業することができ、現在は普通の会社員として働いている。
義父の育児の仕方はよく言えば放任主義、悪く言えば放置だった。
そのうえ義父は夜遅くまで働いていることが多く、夜寝るときは一人なんてことはしょっちゅうだった。
当然思春期にそんな生活をしていれば性格はある程度歪むし、引きこもりがちになる。
友達と呼べるような仲のいい人は片手で足りるし、そんな友達とももう数年連絡を取っていない。
学生時代のほとんどをネットゲームとライトノベル小説に費やした。
おかげ様で(?)会社でも浮きがちな俺が何故今こんなクソ暑い中山の中で地べたを這いつくばってるのかというと
ニャー
木の洞の中から鳴き声が聞こえてくる。そう、原因はこの子猫である。
今は八月上旬、幸い会社はホワイト寄りなので盆休みが取れたので、今は義父の実家に帰省している。
墓参り以外に特にやることのない俺はテレビを見ながらぼーっとしていたのだが
家の裏から猫の鳴き声が聞こえてきた。俺は猫が好きだ。
猫が好きな人間がやることがない時に
猫の鳴き声が聞こえたらどうするのか、決まっているだろ?探すんだよ。
そんなこんなで家の裏の山を散策すると木の洞から声がするではないか。
覗くよね、当然。こうして今の状況になったわけだ。
「こんなところにいたのか~」
本物の猫を前に俺は猫なで声で子猫に話しかけている
傍から見たらとても気持ち悪いだろう。大の大人がこうして這いつくばってまで
そして猫なで声で猫を見ているのだから。
ニャッ!
大層気持ち悪かったのだろう、子猫は短い鳴き声を上げてどこかに行ってしまった。
俺は少しショックを受けつつもどうせやることもないしと、子猫を追いかけることにした。
子猫の尻を追いかけること早1時間くらいだろうか、子猫といっても猫なのだ
当然動きは素早いし体も小さいのも相まって見失ってしまった。
「あー、見失ったか…そしてここどこだ?」
子猫をひたすら追いかけていた俺はどんなルートでここまで来たのか覚えていない。
家の裏の山とはいえ山には変わりないのだからプチ遭難状態である。
山の中だし当然携帯の電波は入りづらく、地図アプリなんて当然使い物にならなかった。
さてどうしたものかと考えながらとりあえず歩いていると何やら水の音が聞こえてくる。
使い物にはならなくても何となく場所は分かるのだから、川があれば目印にはなるだろうと思い、俺は水の音のする方向へと足を進めた。
少し進むと川に出た。川幅もまぁまぁあり、これなら衛星写真でも写っているだろうと思った俺はスマホを操作しながら川の近くを歩いていた。
そう
スマホを見ながら。
歩きスマホ、ダメ、絶対。川辺というのもあってそこら辺の石は丸いし水を受けて濡れている。
そんなところを前方どころか足元を確認しないで歩くとどうなるのか、想像できるだろ?
「ここがここだから…っあああ?!」
滑ったんだよ、そりゃもう壮絶にね。
不安定な足場、しかも地面は石、不幸なことに俺は後ろに倒れるようにして滑った。
危ないと思ったのもつかの間、俺はそのまま地面とごっつんこ。
後頭部に確かなダメージを感じながら俺は意識を手放した。




