その遺産は私のものです。
15才になる年、貴賤を問わず全ての民が、聖地巡礼を義務づけられた国、カフィラはその国で生まれた。
両親はカフィラが2才の時に亡くなり、それ以後はカフィラの母の兄だという、伯父に育てられた。
伯父は破天荒な人物で、カフィラを振り回していた。
カフィラが15才となり、聖地巡礼にでなければならなくなった時、気づけばいつのまにか、カフィラは聖地に来ていた。ただし、聖地の裏側に。
深い森の中、高い岩山の上にある聖地は、正しく正面から行けば、道が整備され苦労はしない。
それなのに、なぜ、裏!?
叫ぶカフィラに、伯父は宣う。
「あっちの入口は張りぼてだぞ。」
両親はカフィラが2才の時に亡くなり、それ以後はカフィラの母の兄だという、伯父に育てられた。
伯父は破天荒な人物で、カフィラを振り回していた。
カフィラが15才となり、聖地巡礼にでなければならなくなった時、気づけばいつのまにか、カフィラは聖地に来ていた。ただし、聖地の裏側に。
深い森の中、高い岩山の上にある聖地は、正しく正面から行けば、道が整備され苦労はしない。
それなのに、なぜ、裏!?
叫ぶカフィラに、伯父は宣う。
「あっちの入口は張りぼてだぞ。」
プロローグ
2021/05/14 10:21