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あの出来事から1週間が経った。
この1週間、わたくし達は王宮で事情を聞かれた。
どういった経緯だったのか、事細かく聞かれたのだ。
5日に及ぶ聞き取りが終わり
わたくしは屋敷に戻された。
屋敷に着くなり、父様、母様に抱きしめられ無事を涙を流しながら喜ばれた。
「ご心配をおかけし申し訳ありません」
「謝る必要はない、お前が無事であればいい」
「そうよ!貴女の命があって本当に良かったわ」
そんな両親の後ろにはわたくしの護衛騎士のザックが控えていた。
「ザック」
わたくしは両親から離れ、ザックの前に行く。
「お嬢様、申し訳ございません。貴女様を危険に晒してしまいました」
そう言い彼は跪いた。
「そんな事はないわ!わたくしこそ貴方の腕を…」
「私がいけなかったのです!!私はお嬢様の護衛騎士…失格でございます」
「ザック!!」
「その責任を取りお嬢様の護衛騎士を返上…」
「嫌よ!」
わたくしはザックの声に被せるように大声を出した。
「ですが…私は片手が無いのです。以前の様に動く事は困難なのです!」
「それでも、わたくしは貴方がいいのです。我儘を言ってごめんなさい。でもわたくしは貴方に守って貰いたい」
「お嬢様…」
わたくし達が見つめ合っていると
「ザック、言っただろう?」
そうお父様が笑いながらわたくし達に近づく。
「ご当主様…」
「お前が無くなったのは利き手か?」
「いえ…」
「ならば、今一度命じよう、その命尽きるまで、俺の娘を守ってくれないか?」
「………畏まりました」
「お父様?ザックはわたくしの護衛騎士のまま?」
「そうだよ、安心しなさい。それにアイリーンにはもう1人護衛騎士をつけよう。彼を育てるのもザックの役目にしようか…」
お父様…物凄くザックが嫌な顔をしていますわよ?
ん?もう1人護衛?
「お父様…それって…」
「ああ…手紙に書いてあった彼だよ。彼を雇う事にしたよ。我が娘への忠誠も申し分ない。それに、ザックがアイリーンの護衛に推してたからね。それもあって彼を雇う事にした。でも、見た感じまだまだ実力不足だ。
それをザックが師とし教えればいい」
ザックは物凄く何か言いたげにお父様を見つめていたが、2人は話を詰めるといい去っていった…と言うかザックを連行して行ったと言う方が正しいかしら…。
わたくしはお母様に促され自分の部屋へと向かった。
部屋に着いたわたくしはため息を吐き椅子に座る。
目を瞑ると思い出してしまう…
ザックを失うかもしれなかったあの瞬間を…
強くなりたい。
そう心から思いながら、段々と重くなっていた瞳を閉じ、そのまま意識を手放した。




