イザベラ様と、とある兄妹
わたくしの元にあの2人が来たのは、アイリーンが彼女に会いに行ってる時でしたわ。
本来、平民である彼女達からわたくしの所へ来る事は下手をすれば死ぬかもしれぬ事。
案の定、わたくしに仕えている侍女達はその顔を顰めた。
ですが、わたくしは会わなければ、何か起こる様な…そんな不安に駆られたのです。
だから、苦言を申し上げそうな侍女達に苦笑いし会う事を許可した。
そして、2人を招き入れ、内容を聞きましたの。
「アイリーン様を助ける為に力を貸して下さい。お願いします」
「どう言う事ですの?アイリーンに何が起こるというのですか?」
「詳しくは話せないのですが、アイリーン様達は敵わない敵に遭遇して、護衛騎士様が亡くなってしまうのです。私は助けたいのです。アイリーン様の心も全て」
2人に事情を聞いた時は、不確定な未来を聞かされて信じられない気持ちの方が強かったのですわ。
根拠を問えば、彼女達は黙る。語れないのだとその目が言っていた。
でも、わたくしはそれ以上聞かずに、彼女達に手を貸そうと決意致しましたわ。
彼女達の目は、わたくしと同じだったから…だから、一度信用しようと思いましたの。
違っていれば、それはそれで喜ばしい事なのだから。
でも、本当に彼女達の言う事が本当だったら?
わたくしは今度こそ守ると誓った友をまた守れない。
そんな事あってはいけませんわ。
それに、わたくしは先程から不安な気持ちが抜けず、心がざわめいていたのです。それもあり、わたくしは彼女達に力を貸そうと決めたのですわ。
後日、レオンから、あの日エンカ様達との話の内容と作戦を聞きましたわ。そして、わたくしには待っていて欲しいとも…。
わたくしは、笑顔で帰りをお待ちしてますと伝えた。
ジル殿下達が作戦会議をしている間、わたくし達は出来る限りの事をしていましたわ。
まず、ケントに剣を与え、レオンに頼み騎士を1人借りてケントを鍛えましたわ。
ケントはスポンジの様に剣術を吸収していく。
【天才】
この文字が頭に浮かびましたわ。
それ程までに、彼の剣術は、凄かったのです。
彼の事は、レオンの騎士に任せ、わたくしはアヤの立てた作戦を聞きある魔法を練習致しますわ。
アヤ…不思議な子
何故、わたくしの属性を知っているのか
何故、わたくしが密かに練習していた魔法を知っていたのか
何故、その魔法の特性を解いたのか
アヤ…ケント…貴女達は一体…。




