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彼の瞳が揺れますが、無視し話を進めさせて貰いますわ、時間が無いんですもの。


「さて、ここから、出るには、この縄をどうにかしないといけませんわね、ケント何か魔法使えたりしますか?」


「いや、俺は平民だ、魔法は使えねぇよ、てか、アイリーン様は使えねぇのかよ」


「勿論、使えるわよ」


「なら、なんで使わねぇんだ?」


「えっ、わたくし、何故か、強い魔法しか使えませんの、腕を切り落としても良いなら、使いますが、どうしますか?」


「こええぇえぇよ!まぢ、止めろよ!」


仕方ないじゃない、わたくしだって望んでないのに、

過去に実験中に暴走して、護衛の方を瀕死にさせちゃうし…わたくしは、ジト目で見てくるケントから目線を外します。


「チッ仕方ねぇな」

そう言って、モゾモゾ、ケントが芋虫の様にこちらに近づいて来ましたわ。


「オイ、手をこっちに出せよ!歯で噛み切れるか試してみるわ」


「お願い致しますわ」


暫くすると、縄が緩んで来た気がしましたわ。


「ケント、少し緩んで来ましたわ、手が抜けるか試してみますわ」


わたくしが手を動かし抜けるか何度か試している内に、縄から片手が抜けました!


「ケント!やりましたわ!今足を解いて貴方のも解きますわ」


額に汗を滲ませ、口からは血が出てグッタリしているケントに近づき、彼の縄を外し、わたくし達は脱出出来るところが無いか調べます。


「外に人の気配が致しますわね」


この古屋はわたくし達がいる部屋以外に部屋が沢山ありそうだった。


「アイツらの仲間は6人だ」


「ケントは妹さんはここに居ると思いますか?」


「いや、アイツはここにいねぇ」


「確かですか?」


「ああ…ぜってぇだ」


「分かりましたわ、なら、強行突破と致しますか」


わたくしはニッコリ笑い、呪文を唱え始めました。


その時の、わたくしは、ラスボスの様だったと後からケントから聞きましたわ。


解せぬ

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