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攻略対象を恋愛対象へと変更させて頂きました。

小説なので、攻略対象は不適切なので変更致しました。

今後もよろしくお願い致します。

「その世界に似た所に転生するのは如何ですか?

勿論、地球で再度生を受けるまで輪廻で待つ事も出来ますよ」


エル様の甘い誘惑に私は飛びついた!


「是非!私を小説の世界に似た所へお願いします」


「分かりました。貴女の言葉を借りるなら、ヒロインと呼ばれる彼女に貴女を…」


「モブがいいのです!!」


「えっ?モブですか?ヒロイン、悪役令嬢、何にでもなれますよ」


「エル様、私は第三者から物語りを見たいのです、そう、本当に見るだけでいいの!!」


エル様は戸惑っている顔をしていたが構わず私は言葉を続ける。


「ヒロインのポジションだと恋愛対象者がいるじゃないですか、そんなのメンド…ゴホン!!悪役令嬢なんてヒロインと対立、そんなの無理!私はただ続きが見たいだけ、あっ、でもその物語りを一から見るのも捨てがたい。だって文字だけだった作品が今度は漫画の様に、いえ、動いてるのよ!もぉ〜それだけで幸せ!だからエル様、私を最前線でその恋模様や皆んなの葛藤、憎悪を見せて下さい!」 


若干、いやかなりエル様が引いている。

エル様はため息を一度だけつき、話し始めた。


「では、なにかスキル、祝福を、そして確かな身分を貴女に与えましょう」


「いやいや、エル様。私は何も要らないのです!確かな身分になると楽しめない!自由がなくなりそう!スキル、祝福もほとんど無しでいいのです!」


「では、何を貴女は望みますか?」


「最前線で見る権利と、両親の仲がいい所で家族の温かみが欲しいです!」


一瞬エル様が泣きそうな顔をした気がした。


「分かりました、では、伯爵ぐらいが丁度いいでしょう、それと今度は家族の温かみを…必ず約束致しましょう」


「男爵ぐらいでも…」


「ダメです!ここは譲りませんよ」

エル様からの黒いオーラに当てられて私は頷いた。


「では、なるみ、今度は素敵な人生を…わたくしは、いつも貴女を見守っています」


温かな光が私を包み込む。


「エル様、ありがとうございます」


私は消える前エル様に感謝を伝える。エル様は私の額にキスを落とし、母の様に、私の頭を撫でた。

その顔は、本当に慈愛に満ち溢れていた。


「なるみ、忘れないで、その世界は()()()()()()()()()()だという事を…」


そうして、私の第二の人生が始まったのだった。

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