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次の日、朝からわたくしは、全身を磨かれ、イヤイヤお父様と一緒に王宮へ向かっております。


王宮へ着くと、立派な待合室へ連れて行かれ、呼ばれるまで待ちます。

そして、現在、陛下と第一王子殿下と面会しております。


一通り形式的な挨拶を交わし、座るように促されます。


第一王子殿下をチラッと見れば、やはり、あの時の、彼でした。


はぁ…本当にフラグが立っていましたか。


頭を抱えたいのを我慢し、微笑みます。


婚約者の発表の日取りや、毎月一度、第一王子殿下が我が家に顔を出す事、沢山の取り決めを陛下と父様が決めていきます。


その様子を見て、段々と顔が青ざめて行きます。


「アイリーン嬢?大丈夫かい?」


第一王子殿下がお声を掛けてくださりましたが、


わたくしの心の中は


貴方のせいでしょう!!!!


そんな、声が飛んでおります。


口には出しませんが…。


「陛下、少し、アイリーン嬢と席を外しても宜しいでしょうか?」


「ああ、悪かったね、勿論構わないよ」


「アイリーン、殿下に迷惑をかけないように、殿下宜しくお願い致します」


父様〜〜!!!!父様の顔を見ると

もう、諦めなさいと言っているではないですか!


いやいや、そこは、頑張って下さい!そうアイズを送ると、父様はサッと目を逸らし、殿下に頭を下げた。


「さぁ〜アイリーン嬢、僕と一緒に行こうか」


そっと手を握られ、連れて行かれた所は…


小説の悪役令嬢の心境で見たあの場所。

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