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碧空の下で 01  作者: 安曇 穂高
01. 日本にいた頃
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碧空の下で 003


 その頃、更も奈良への遠足のついでに梨沙を探してくれたようだ。車両が貸し切りという、随分豪勢な遠足だったそう。まあ、陸が淳に敦賀で待ち時間を使い観光した際に更に電話してさせたものだけど。

 ところで、5人はその後、予定を変え、福井、小松、金沢で各停ばかり乗り継ぎ、ついに勅使河原の最寄りの東金沢に到着した。

列車内では、颯大がほかの4人に向かい話しかけた。

「ついに横軽が復活したぞ!」

「まじか!」

「ただ信越本線ではないんだけど。正直言って、まさかの展開だった。」

「じゃあなんやねん。」

「信越鉄道と太田電鉄の直通運転。ちょうど横川が境界駅。運転士や車掌はココで交代する。」

嗚呼、そういえば長野と太田から碓氷峠向けて新線工事やってたな。

 東金沢の改札を抜け、しばらく歩くと勅使河原という表札の家が有った。そこを陸がインターホンを押す。

「失礼します。」

「どうしたの、陸。」と愛莉が声を掛けてきた。

「こちらにいる淳が言いたいことがあるそうです。」

「淳君、どうしたの。」

「あなたの職に用件があって来ました。」

「え、何かしら。事故?」

「そうです。」

「そうなら、署の方で詳しいことは聞くので、ついて来てくれる?」

 そうして署に着くと、梨沙が10日ほど行方不明になっていることを簡潔に伝え、捜査状況は陸を伝って知らされることになった。

 しかし明日は月曜だ。1時間目から数学。また茨木先生が三平方の定理のテストをするという。あーあ、また追試&特別課題に補習か。そう考えながら家路を急ぐ必要かある。

 北陸地方鉄道の名物特急列車、北陸号で帰郷するが、途中で強風の影響で今日開業した近江線経由で帰った。湖西方面の経由はやはり風が強い。冬でもないのに。にしても約30分遅れか。運休じゃなくて良かった。

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