18/27
碧空の下で 017
ジャスティンは、ジェシカと会話していた。昼御飯を食べながら。
「名前負けしてないね。」
「ジャスティン、って意味的には。まあミドルネームのヴィクターに負けてないかは知らないけど。拮抗状態が近いか。」
「確かにそう。」
「ジャスティンのスピーチ聴いてて、泣いてしまった。あんなに壮絶だったなんて。」
「あれよりひどいよ。話すと思い出して、こっちがジェシカよりも、もっともっと泣いちゃうから、...。」
「聞いてしまってごめんなさい。で、どう難民を助けるの?」
「カナダへの難民ビザ申請を代行し、アフターケアも行えば、彼らにとっていいのではないのだろうか。」
「私も同じこと考えてた!」
「起業しないかい?」
「私も誘って!この学校、難民もいるし!ジャスティンみたいな!」
「分かってくれる人がここに一人!」
「で、企業名何にしよう?」
もっと人を呼ぼう。ジェシカ以外にも。
「アレック曰く、妹のレイチェルが小説を書くのが上手いとか。」
「スカウトしない?」
「しよう!」