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碧空の下で 01  作者: 安曇 穂高
04. カナダへの適応
13/27

碧空の下で 012

 うわぁ、超難易度が高い。ただ、現代文学を読むのみならず、日本でいう所の古文も漢文もあるようだ。

これが、ジャスティンが最初に教科書を開いた時の感想。彼は倒れそうになった。ところがすぐ立ち上がった。で教師がトイレから戻ってくる。お決まりの流れ。クリシェみたいなもの。

 授業は漸次的に始まる。日本の国語の授業で思ったことといえば、精読ばっかりで眠くてたまらん、ということだったな。お陰で成績がそんなに良くなかった。

 こちらの高校(フィンチ中央高校、公立)は、簡単に言うと、自分でレポートやなんやらを書けとか。まあ高校によりけりらしいけど。

 どちらにせよ、意見を持ち、流麗な文章で表現することが大事、ていうことだった。

そして宿題で、自分の故郷のことを書け、という指示が出た。大阪か大阪か大阪か...。まあ大阪のこと、育った街のこと。

 昼食の時間、良くわからないがデイヴィッドに呼び出された。彼、実は地元のアイスホッケー部の部長らしい。なにせ、トロント一の実力者とまで評されているほど。

「ジャスティンって、ジェシカと全く同じ家族って本当?」

「まあ今は同じ家族として生活してるけど、本当は別。」

「え、どういうこと?」

「日本出身の難民。米朝戦争のせいで核爆弾がいつ落ちてもおかしくないから、ロシア経由で抜け出した。」

「まじで!」

「本当。で、授業中言ってた、あの計画って何?」

「ジェシカって、寝る時はパンツ一丁って知ってる?」

「初めて知った。なにせ寝るときは別の部屋だから。」

「で、パンツを脱がせたらどうなるか気になる?内緒だぞ。」

「やろう。」

そんなこんなでドッキリをやってみることにした。無論、デイヴィッドがユーチューブにアップするのだろう。

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