碧空の下で 012
うわぁ、超難易度が高い。ただ、現代文学を読むのみならず、日本でいう所の古文も漢文もあるようだ。
これが、ジャスティンが最初に教科書を開いた時の感想。彼は倒れそうになった。ところがすぐ立ち上がった。で教師がトイレから戻ってくる。お決まりの流れ。クリシェみたいなもの。
授業は漸次的に始まる。日本の国語の授業で思ったことといえば、精読ばっかりで眠くてたまらん、ということだったな。お陰で成績がそんなに良くなかった。
こちらの高校(フィンチ中央高校、公立)は、簡単に言うと、自分でレポートやなんやらを書けとか。まあ高校によりけりらしいけど。
どちらにせよ、意見を持ち、流麗な文章で表現することが大事、ていうことだった。
そして宿題で、自分の故郷のことを書け、という指示が出た。大阪か大阪か大阪か...。まあ大阪のこと、育った街のこと。
昼食の時間、良くわからないがデイヴィッドに呼び出された。彼、実は地元のアイスホッケー部の部長らしい。なにせ、トロント一の実力者とまで評されているほど。
「ジャスティンって、ジェシカと全く同じ家族って本当?」
「まあ今は同じ家族として生活してるけど、本当は別。」
「え、どういうこと?」
「日本出身の難民。米朝戦争のせいで核爆弾がいつ落ちてもおかしくないから、ロシア経由で抜け出した。」
「まじで!」
「本当。で、授業中言ってた、あの計画って何?」
「ジェシカって、寝る時はパンツ一丁って知ってる?」
「初めて知った。なにせ寝るときは別の部屋だから。」
「で、パンツを脱がせたらどうなるか気になる?内緒だぞ。」
「やろう。」
そんなこんなでドッキリをやってみることにした。無論、デイヴィッドがユーチューブにアップするのだろう。