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おまけ 性転換劇場~太陽の笑顔

※途中、登場人物全員が性転換するというデストロイな現象が起きます。

苦手な方は、読まなくても問題ありませんので、どうぞ飛ばして下さい。

 はい、こんにちは、白邪アリスです。

 いつも大変お世話になっております。


ありす「ちょ、え? 何? 何してんの?」


 今回はちょこっと番外編というか、おまけみたいな感じでやろうかと思いまして。


ありす「本編あんなに切羽詰まってんのに!?」


 あの重い雰囲気に耐えられなくなってこっちに逃げてきたんだよやっほーい。


ありす「おい作者ぁぁ!?」


 怒らないの。

 カルシウム取ってる?


 さて。

 今回の番外編ですが、タイトルにもある通り、登場人物が全て性転換しております。

 苦手な方は読まなくても大丈夫なので飛ばして下さいね。


ありす「マジかぃぃ!?」


 マジですよ。さっきから叫んでばっかりで大丈夫?

 君も男になっちゃうんだね。うん。

 あ、でも名前は変わりません。変わっちゃうと誰が誰だか分からなくなるので。

 あと、思いっきり平和です。

 ほのぼのです。

 戦闘シーンなどは一切ありません。

 ので、そこのところ御了承下さい。


 それでは、始めましょうか。

 はい、番外編の始まり始まりー☆


ありす「ちょっと待てえぇぇぇ………」(強制退出)




☆番外編 性転換劇場(登場人物全ての性別が変わっています)☆



 もうそろそろ外の空気は冷たく、雪も降り出しそうな空でした。

 けれど私はアリスの帰りを待って、じっと家の前に立っている。


 ああ、いつになったら帰ってきてくれるんですか? 愛しい人。

 早くその笑顔を見せて。

 私は何度もそう願う。


「あれ、ハクー? そんなところに立って、どうした?」


 向こう側から、走ってくる一人の人。

 アリスだ。

 分かった途端、私は走り出す。


「待ってたんです。アリス、いつまでも帰ってこないから心配で」

「そっか。ごめんな」


 その太陽のような笑顔と、優しく撫でてくれる大きな手が大好き。

 なんて、勿論口になんて出せませんけど……。


「今日は、どこに行ってたんですか?」

「ちょっと遠くまで」

「散歩だけで、そんなに心配させないで下さいね」


 私は頬をふくらませて怒る。

 本当はずっと一緒にいたいんですが、そういう訳にもいかないんです。

 アリスは皆の人気者。

 沢山の人を笑顔にする、皆の太陽なんですから。


「あぁ、今日、チェシャ猫が来るから。いいかな?」

「……えぇ、いいですよ」


 ほら、今日もまた彼女を連れてくる。

 アリスのお気に入りはチェシャ猫ですか?

 私だってアリスと一緒におしゃべりしていたいのに。


「お茶を用意しますね」


 でも、私に、そんな勇気はないんです。

 彼にそんなことを言う勇気なんて。




「やっほー、ありす?」

「お、チェシャ猫。早かったな」

「どうせ私も暇だからね」


 けらけらと笑うチェシャ猫とアリスを見ていると、とても切なくなるんです。

 この気持ちが何なのかは、よく知っています。

 でも、言いだせるはずもなく。


「お茶、淹れますよ」

「あ、ありがとーハク」


 ただ、見守ることしかできない私。

 悲しくて、胸の奥がちょっぴり痛い。


「あ、ありす。そういえば、来る途中に帽子屋なんかも見かけたから声掛けておいたよ」

「お、そうか。賑やかになるな」


 嬉しそうに言うアリスの背中を見て、私はこっそりため息をつく。

 本当のことを言えば、誰も来てほしくない。

 私はアリスと二人っきりでゆっくりと過ごしたいんです。


「アリスー! お邪魔するよぉー!」


 帽子屋とともに、入ってきた二人の子供。

 ミルクとヤマネ、ですか……

 帽子屋が来るというなら、二人もついてくるのは分かり切っていたことですけれど。


「ミルクは今日も元気だな。いらっしゃい、三人とも」

「お邪魔します……」


 私とアリスを除き、四人集まった人たちは、アリスを取り囲んで楽しそうに話し出す。

 ミルクなんかは時にアリスとじゃれ合い、皆で笑い合い。

 あそこにだけでも混ざれたらいいんですが……。私はまたため息をついた。


「アリス、今度またうちのお茶会にも来てよ」

「ああ、絶対行く」


 アリスは頼まれたり誘われたりすると、断れないタイプだ。

 だから誘われれば行くことになるのは分かり切っていて。

 それでも諦めがつかない私は、きっと彼に執着しすぎているんでしょうね。


 私ももっと、彼と気軽に話せればいいんですけれど。

 何となく、話せない私がもどかしい。

 アリスは笑って話しかけてくれるのに、私はうまく話せない。

 嫌われている気すら、して。


「ハク?」

「あ、何でもありません」


 にこりと笑って逃げるように駆けていく。

 でもあの人は鈍感だから。

 私の気持ちになんか気付かないでしょう。

 でも、それでいいと、いつか割り切れるようになるのでしょうか。


「ハク」


 振り向けば、そこに立っていたのはアリスじゃなくて。

 アリスと一番仲のいい、私の苦手な猫でした。


「……チェシャ……猫、ですか」

「何か元気ないよね。ありすが来てから? 恋煩いってやつー?」

「……あなたに、何が分かるんです」


 キッと睨む。

 でも、チェシャ猫はそんなことを気にする様子もなく、へらりと笑って。


「大丈夫。あんたなら、ありすのいいお嫁さんになれるよ」


 ――― 一瞬、私の思考停止。


「……え……?」

「自信持てばいいのに」


 ウインクして、また戻っていくチェシャ猫。

 ああ、アリスに言われたわけじゃないのに、その言葉を信じてみたくなるんです。

 魔法の言葉?

 ふしぎ。


「お嫁、さん……」


 なれるかな、なんて。

 私はその場に蹲って、ずっと、ずっと、赤くなっていた。




「ハク?」


 ようやくアリスが私に気付いたのは、みんなが帰ってから。

 もう、外も朱く染まった夕方。


「何してるんだ?」

「いえ……何でも、ないんです」


 まだ顔が赤い気がして、ドキドキしたけれど、私はちゃんと顔を上げた。

 そこには、私の未来の《旦那さん》。


「ご飯、作りますね」

「あ、頼むな」


 にこりと笑うアリス。

 その太陽のような笑顔が、今はみんなのものだとして。

 きっと手に入れてみせますから。


「……あの、アリス」

「ん?」

「……私といて、楽しいですか」


 ポツリ、と。

 私の口からは、いつもは出ないそんな言葉が。


「もちろん」


 ほら、私にだって、笑ってくれた。

 いつか、その笑顔が私だけを見ますように……。



 ……ちょっとだけ、猫にも感謝、ですね。



☆終わり☆




ありす「…………これはどこから突っ込めばいいんだ?」


 はい、ごめんなさい。どこをどう間違ったのか、何だかおかしいことになってしまいましたorz


ありす「私あんなキャラじゃないしぃぃぃ!?」


 完全に違う物語でしたね。

 ははは、DONMAI☆


ありす「どんまいじゃねぇぇぇ!! てかハク君!?」


 乙女万歳。

 登場人物ほぼ全員誰だか分からないという事実。

 そして双子とか出てこないし男一人。

 公爵夫人とか出せば良かったねー。


ありす「夫人じゃないじゃん」


 確かに。

 さて、じゃあ次はもっと文章力を磨いてから来ますorz



 それでは、ここまでお付き合い下さりありがとうございました!




こんなものを書いてしまってすみませんでしたorz

全力で土下座致しますorz

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