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俺達が見た光景

事件が起きたのは学園祭が始まって

2時間ぐらいたった時のこと、

急に学校の2階あたりから物凄い

物音がした。皆の視線は一気に校舎へ

集まり、その後何かを燃やしたような

焦げたような臭いが漂ってきて皆は

混乱した。楽しい学園祭が

めちゃくちゃだ。だが、俺と

他の4人は騒ぐ事もなく、冷静で、

むしろ、楽しがっているようにも

思えた。その4人の名前は、

谷矢(たにや) (すばる) 俺と同じクラス

で仲も良くて、頭が良い。

森上(もりがみ) 沙織(さおり) こいつも、

俺と同じクラス。 生徒会副会長。

岩垣(いわがき) 真哉(まさや) あいつは

生徒会長で、沙織と恋人関係。

三笠(みかさ) 真奈美(まなみ) 優しくて

友達が多いが、普段はおとなしい。

この4人が冷静沈着だった。

俺は釣られるように4人の居る方向に

歩き出し、話し掛けた。

「なぁ、何してんの?」

その質問に昴が返してくれた。

「いや、4人で校舎見に行こうぜ

っていう話だよ、お前も来る?」

俺は迷った。いや、迷って当然か、

先生達が見に行くから生徒達は

その場で待つように。

と、指示されていたからだ。

行って先生に見つかって怒られるのも

嫌だったから俺は行かなかった。

だが、友達がいてなおかつ生徒会の

メンバーが居るのは心強い。

"生徒会長として"というのが有るから

良いだろう。事件が発生して20分後、

俺達5人で校舎の中に入った。

相変わらず焦げ臭い。俺達は2階を

目指して前進した。その時、

『ギゴァァァァ』という明らかに人間

の声では無い、うめき声のような声を聞いた。5人とも顔を見合わせる。

「やはりこれは退いた方が。。。」

昴の震えた声が沈黙を破ったが、

4人は気にもせず、黙々と前進する。

やがて2階に到達し、音のした方向を

目指す。煙で前がろくに見えなかったが何とかその部屋に来た。

だが、ある疑問が頭をよぎった。

此処まで来て、

"一度も先生と会っていない"

のは逆におかしい。せめて部屋の前に

ぐらい先生1人は居るはずだろうと思っていた。だがその事を言う前に、

真哉が「扉、開けるぞ。」

と、いい放ち皆の承諾無しで扉を

開けた。そこには床が丸く、綺麗に

焼けていた。約直径2m位だろうか、

4つ丸く焼け焦げた跡があった。

「おいおい、何だよこれ。。。」

真哉が驚きながら口にした。

それもそうだろう。ここは音楽室にも

関わらず、楽器が一つも

見つからない。あるのは焼け焦げた

跡のみ。そしてまた、

『ギゴァァァァ』

という人間離れした声が。

「早く離れた方が良さそうね。」

沙織が焦った声で言う。

俺達は音楽室から出て、階段を降りると人影が見えた。当然辺りは煙で

良く見えないが、呼び掛けた。

勿論、あの得体の知れない"何か"かも

しれないし、先生かも知れない。

俺は先生の方に賭けたが、当然

その筈もなく事態は悪化。どんどん迫って来る"何か"から俺達は必死で

逃げた。違う階段から1階に降りて、

何処でも良いから出口を目指した。

校舎の中を走りまくり、

そろそろ体力の限界が来そうに

なった時、出口が見えた。最後の力

を振り絞って出口までダッシュする。

扉を勢いで開けて、何とかその校舎

から脱出した。謎の生物は、追っては来なかった。俺は、これが夢なのか

現実なのか判断が出来ていなかった。

謎の生物、先生の失踪、俺達が見た

光景。その他全てが現実?

とても信じられない。校舎を出た時

には5人とも冷静さを失い、恐怖

という感情に溢れていた。

俺達の方に先生が走って来て、

「君たち! 何をしている!」

沙織が状況を全て話してくれたが、

当然、先生は信じてくれない。

そして先生は呆れたように去って

行った。

「先生、やっぱり信じてくれないね」

「で、これからどうする?」

「どうする、って言われてもな。。。」

俺は考え込み、今日は5人で一緒にいようという結論にたどり着き、話を合わせ、4人とも大丈夫だったから、

4人は俺の家に泊まりに来ることになった。

最初は母親に「何人連れてくる

つもりよ!」と、言われたが何とか

言い訳をして「仕方ないね。。。」

と言われ半ば俺のごり押しで泊めて

も良いという許可をもらった。

「お母さん、良いってさ。」

俺は皆にそう言って学校を去ろうとした。というより、もう学校に居たくなかった。校舎の中であんな事があって、またヤツが追って来るのではないか、そんな不安が消えなかった。まだ学校に他のクラスメイトや、生徒は居たが俺達5人はその場を去った。

午後7:30、俺の家に3人集まった。

3人。昴が見当たらない。

もしかすると... と自分の中で

最悪の想像をしてしまう。

その時、昴の姿が見えた。

単に、遅れただけだったらしい。

とにかく、無事で良かった。

これで皆揃った。

家の中に皆を入れて、家の中で一番広い部屋を使わせて貰う事にした。

心を落ち着かせろ。今ここに皆居るんだ、大丈夫だ。 と、何回も自分に言い聞かせ、俺は布団の準備をする。晩ご飯は皆、家の方に迷惑だから、と言ってコンビニや、その辺で

買ってきた物を5人で一緒に食べた。夜、寝る少し前は学校で起こった事を話し合ったりした。

俺はあまり話したくなかったが。

そういえば、今頃学校はどうなっているのだろう...? 自分から嫌なことを思い出してしまった。それを

ぽろっと口に出すと、真奈美が

「もうその話やめよ、ほんと、寝れなくなっちゃうよ。」

うまく俺の言葉を消してくれた。

俺はそれに乗じて「そうだな、悪かった。 寝ようか。」

と、自分で自分の言葉を打ち消した。

でも自分で嫌とは思っていても

気になる事は気になる。

俺は少しの不安を持ちながら寝た。

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