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八十一章「A MISSTAKE」



「ゲラオン!」

ラフカディアが叫び、ミティオルに向かって紫の燃えているように見える液体をぶちまけた。

すれすれでそれを交わして、ミティオルが反撃の雷拳をお見舞いする。

見ると、先ほどの液体に触れた床が溶けて亡くなっている。

「酸!?」

すると、ラフカディアが起き上がり答える。

「違うな!猛毒だ!」


あまりの毒に床が溶けるだと!?


ミティオルがラフカディアから距離を置く。

すると、背後からイドラシエが現れる。

「死ね!」

ダンダロスを纏うことでイドラシエの拳が巨大化する。


ドン!!!!


慌てて飛び退くと、その場にクレーターが出来た。

「肉体強化の類か・・・・面倒だな。」

そう呟き、ミティオルは飛び出した。

ラフカディアは待っていたかのようにニヤリと笑う。ミティオルがイドラシエとラフカディアの間を抜ける瞬間、ラフカディアが毒を撒いた。

「終わりだ!」

しかし、ミティオルはラフカディアの予想に反して、二人の間を抜けずに後ろに飛び退いた。


!!!


先読みし過ぎて、少し手前に撒いた毒がイドラシエととらえた。

「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

イドラシエが声にならないような叫び声を上げて、溶け崩れて行った。


「おのれぇぇぇええ!!!」

ラフカディアが叫び、三つ叉の槍を投げ捨て拳を握る。

ミティオルが構えると、怒り狂ったラフカディアがほとんど雄叫びに近い声で叫んだ。

「神霊大魔法!!!!!!!ズルグリーク・ポイゾネシア!!!!!!!!!」

ラフカディアの突き出した拳から全魔力が流れ出し、毒へと変わる。そして、それは大きく渦巻き周りの物を溶かし崩しながら、ミティオルに迫る。

しかしミティオルは雷に変化し、渦へと突っ込んだ。

そして、何事もなく渦の中をくぐり抜けラフカディアの目の前で叫んだ。

「スペルギアファイナル!!!雷轟限撃葬!!!!」


キィン!!!!!


一瞬雷が煌めき、物凄い爆発が起こった。


地に伏せたラフカディアをミティオルは見下ろした。神霊武装化した鎧は砕け、体はミティオルの雷を受けて、焦げている。

ラフカディアが小さく掠れるような声で言った。

「何故・・私の毒が・・効かない?」

すると、ミティオルは笑って答えた。

「雷の粒子に毒が効果あるのか?俺は、あの時、雷になってたんだ。」

それを聞いて満足したようにラフカディアは、目を閉じて呟いた。

「私もまだまだ・・・・・・。こんなミスを・・・・する・・・・とは。」







メルクリアは、セイバートを睨みながら呟く。

「はぐれたか・・・・。」

すると、セイバートは三つ叉の槍を捨ててニヤリと笑う。

「さっさと終わらせようか。」

言うなり、セイバートはブルーザスを実体化させる。ブルーザスは、青い肌で赤いをする海神ポセイドンのような姿の神霊だった。

「お嬢さん!俺は、直接手を下さないんだ。その代わりブルーザスは俺達悪魔よりも酷い殺し方をする。」

「ほう。神霊と言うからには、それがしは、何らかの神と見える。しかし、神とて妾の敵ですらない!!!」

言うなり、メルクリアは、ブルーザスでなくセイバートに拳を叩きつける。

すると、セイバートと共にブルーザスも吹き飛んだ。

「やはりな。結局、神霊とやらは本体がダメになれば使い物にならんということか。」

笑うメルクリアを見て、怒りを露わにしてセイバートが立ち上がる。

「ブルーザス!!!!」

言うなり、ブルーザスが渦巻く魔力を帯びた拳をメルクリアに振り下ろした。

メルクリアは、素早くそれを交わして、セイバートに再び拳をぶつける。


ゴン!ガン!ガン!


ブルーザスの攻撃は、ことごとく外れ周りにある石像や壁を破壊する。それに対しメルクリアは、次々と攻撃を当ててどんどんセイバートの体力を奪っていく。

「悪いがなぁ。妾も遊ぶ余裕は無いのだ!」

そう言って、ブルーザスの攻撃をすれすれまで引き寄せて、ふらふらのセイバートと入れ替わった。


!!!


ブルーザスの一撃がモロにセイバートをとらえる。

セイバートが吹き飛び、壁に激突する。そして、崩れてきた瓦礫の下敷きとなった。ブルーザスも主が力尽きたため、消えていった。

メルクリアは、瓦礫を一瞥した後城の奥へと進んでいった。



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