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六十八章「EVILMAGIC」



サタンは、話始めた。

「みんなのイメージしてる地獄とここは、少し違うんだ。」

「「「「?」」」」

全員が首を傾げる。

「簡単に言うと、魔王は、僕じゃないんし、悪魔自体も強いのは、王権上層部のヤツらだけなんだ。人に害を与えるのも一部の種族だけなんだ。もちろん僕は違うよ!」

「じゃあ。誰が魔王で誰がフィーネを捕まえてんだ?」

カリアの問いにサタンが少し黙る。

「全ては僕の弟、ベルゼドゥードのせいだ。」

「弟?」

ギルフがぽつりと言った。

「あぁ。そうさ。元々僕が魔王になる予定だったんだ。しかし、王権勢力は、僕の人間との共存論に大反対してね。対人間派の弟を魔王に即位させ、僕は王都からの追放されたんだ。対人間派は、王権側の悪魔だけなんだけどね。他にもこの近所には、王都から人間との共存論を唱えて追放された悪魔が沢山いるよ。」

「要は、王都にフィーネは、捕らわれておるというのだな?しかし何故ベルゼドゥードは、フィーネを捕らえるのだ?対人間派ならば、の場で殺すだろう?」

メルクリアが疑問を口にする。

再びサタンが少し黙る。

「あいつらは、人を兵力や奴隷、暇つぶしにいたぶる道具にしたりする。それと、最終的目的は、捕らえた人間を洗脳して・・・・・・・・・。」

場の空気が今まで以上に張り詰める。

「スペルギアダストと呼ばれる力を我がものとし、人界を滅ぼそうとしてるんだ。」







ゴゴゴ・・・・。

アンタレスとイルファーは、地面に転がっている二人の男を見下ろして、口々に言った。

「なんだ?大口叩いた割には大したことねーな?」

「貴様らに興味はない。仲間をどこにやった?」

片方の男が答えた。

「さぁな。しっかし、やっぱりつえーな。なぁダロット。」

「確かに強い。そう簡単に勝てるはずが無いのは分かっていた。だが・・・・・・・・。」

二人の男の周りに妙な魔力が集まり出した。


「「!!?」」


男達がアンタレスとイルファーに言った。

「これを使う前に名乗っておくぜ、なんせこれを使ったら、あんたら終わりだからな。」

男がニヤリと笑い続けた。

「氷龍アイザーだ!」

「旋龍ダロットだ!」

次の瞬間、二人は黒い魔力に包まれた。

黒い魔力が二人と同化した。

「イルファー!」

「ああ!」

アンタレスとイルファーが飛び出した。が・・・・・。

「遅い遅い!!!!」

アイザーとダロットが一瞬で間を詰めて、アンタレスとイルファーを殴りつける。

「!?!!!!」

「っ!!!」

イルファーが影になり、ダロットに回り込み叫ぶ。

「シャドーブレス!!!!!!」

ダロットは、影龍のブレスを交わし、叫ぶ。

「エヴィルブレス!」

黒い魔力のブレスがイルファーに直撃した。

「ぐあああ!!!!!」

「イルファー!」

「人の心配してる場合か?」

叫ぶアンタレスにアイザーが背後から、魔法を打ち出した。

「エヴィルクロー!!!!」


グゴッ!!!!!!


「なんだ!? この魔法は?」

アンタレスが魔法を受け止めながら、呻く。

アイザーが笑う。

「悪魔の力さ!!!!」


ドガアアア!!!!!


アンタレスが吹き飛び、遠くに見えなくなる。

「アンタレス!クソっ!シャドーレイン!!!!」


ガガガガ!!!!!!


影針が無数に降り注ぐ!

しかし、

「エヴィルスペルギアファイナル!」

「!」

ダロットの魔法詠唱を聞いて、イルファーは、逃げ出した。

「逃がすかよ!」

アイザーが追おうとしたが・・・。

「シャドーカーテン!」

イルファーの影が二人の視界を奪った。

「なっ!?」

「クソ!!」

影が消えた時には、イルファーの姿はなかった。

「ちっ。」

「また探せばいい。行くぞアイザー。」

ダロットは、歩き出した。

「切り替えの早い奴は、いいねぇ。」

アイザーも歩き出した。


悪の魔を司りし龍の子。その力、悪魔より授かりし、暗黒の力。己を代償する力は、未知数。闇は、底を知らない。







王都


「陛下。あの人間の小娘は、どういたしましょうか?予定通りつれて参ろうとしましたがどうやらスペルギアダストのようで部屋に閉じこめておくので精一杯なのですが。」

「うむ。魔力が尽きるまで待て。あの部屋では、魔力を発散させることしかできんだろう。」

「は!では、尽き次第連れて参ります。」

兵が出て行った部屋に入れ違いで別の男が入ってきた。それを見て王が喜びを露わにする。

「おお!神官殿!今までどこに?」

「あぁ。ちょっと人界にね。最近は、異界からたっくさんの魔導師やら妖怪やら何やらが紛れ込んできてるような。」

「征服可能なのか?」

「いけるだろうな。魔弾迷宮は、何人攻略できた?」

「14だ。」

「いいね!14も神霊を手に入れたんなら問題ないな。今からでも全然全然いけるさ。」

男は、嬉しそうに笑った。

「しかし神官殿。事は焦らず、後少し準備しようと思う。」

王の言葉に男はニヤリと笑い部屋を出て行く。

「まっ。君に任せるよ。この世界の王は君だ。ベルゼドゥード。」

出て行く男に王も返す。

「頼りにしとるぞ。アグネ。」



アグネは、闇を開きその中に消えて行った。


またしばらく、ストック溜めに入りたいと思います。

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