六十七章「AIM」
アンタレスは、目を覚ました。
「なんだ?ここは・・・・・。」
明らかに魔力の流れが違う。見たことのない植物に虫や動物。アンタレスは、森の中に立っていた。
ふと、足下を見る。
「うおっ!」
イルファーが倒れていた。
「おい!イルファー!起きろ!」
「・・・・っん。・・・・あ。アンタレス。」
「あ。じゃねーよ!起きろ!変なとこに出ちまった。メルクリアにカリア達も見当たらねー。探すぞ!」
イルファーが起き上がる。
「確かに妙な場所だな・・・。」
すると、
「いたいた。・・・って、よく見たらアンタレスとイルファーじゃんか!おい!ダロット!すげー獲物だぜ!」
「イルファー・・・・・・遂に出会えた。遂に超える時。」
二人の男が茂みから現れる。先ほど電車内で戦った者達だった。
「なんだ?テメーラ!」
「興味ないな。そこをどけ!」
アンタレスとイルファーが男達を睨みつける。
「そんなに怒んなよ!俺達は、あんたら二人を今日まで待ってたんだよ。にしても、奇遇だぜ!」
男がケラケラ笑う。
「超える?何の話だ?待っていただ?それにここは、どこだ?さっき、ご同行願うとか言ってたな。なんなんだ?」
イルファーが問いまくる。それには、もう片方の男が返答する。
「知らなくて構わない。何故ならお前たち二人は、今ここで尽きるからだ!!!!」
言うなり、二人の男は、飛び出した。
チッ!
アンタレスが舌打ちし叫ぶ。
「いくぞイルファー!」
「ああ!」
アルンは、誰かの声で目を覚ました。
「君!君!大丈夫?」
「誰?」
アルンは声のした方を見たが誰もいない。
すると、
「あっ。そうか。君たちは、あちら側の者だからね。これなら・・・・・。」
大気の魔力が一点に集中する。そして。
パアアア!
光の中から、不思議な格好をした人(?)が現れた。
「あなたは?」
「僕の名前は、アルバートル・ドゥラコバス・サタン。悪魔さ。」
「悪魔!?敵!」
アルンが妖術の構えを取る。
「待って待って!!僕は、君たちの敵じゃない。君達を助けたんだ。残念ながら一人は、救えなかったけど・・・・。」
「え?」
アルンは、辺りを見回す。
あ!
そこには、カリアとメルクリア、ギルフが倒れていた。
「カーくん!」
アルンが近寄る。
「・・・・ん!」
カリアが目を覚ました。
「アルン。ここは?」
「それがあの人が・・・・・・。」
十分後
「えーと。じゃ改めて、僕の名前は、アルバートル・ドゥラコバス・サタン。悪魔なんだ。」
「サタン!?」
ギルフが素っ頓狂な声を上げる。
「マジか!?メルクリア信じられるか?」
「妾とて、初めて見る。・・・・・・・・・しかし、と言うことは・・・・・。」
メルクリアが何か考え出す。
カリアが思い出したように言った!
「アンタレスとイルファーは?それにフィーネはどこ行った?はぐれちまったのか?」
サタンが言った。
「僕が君達を見つけた時は、君達以外には女の子が一人いたな。」
カリアが身を乗り出す。
「そいつは、どこへ?」
「王宮の王の下かな?何にせよ。助かりは、しないだろうな。」
「「「「何だって!!!!!?」」」」
「助からない?」
カリアが叫ぶ。それをメルクリアが制して、サタンに聞いた。
「私達は、気がついたらここにいた。全く事情が掴めていない。良ければ説明してはくれないか?サタン殿。それに連れ去られた女は、我々の仲間だ。なんとしても、助けなければならん。」
暫しの沈黙の後、サタンが頷いた。
「うん。いいよ。」
すると、ギルフが言った。
「ちょっと待った!サタンがいるって事は、もしかしてここって・・・・・・・・・・・。」
サタンが頷いた。
「そう。ここは、地獄さ。」
「「「「えええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」」」」
地獄のとある丘にて。
「とんだ所だな・・・。地獄とは。」
フードを被ったその者は、丘の下に広がる地獄の城とその城下街を見ていた。
フード付きのマントを翻し、その者は丘を下りだした。
バチ!バチ!バチ!
フードを被った者の周りで雷がバチバチと音を立てる。
「絶対に全員連れ戻す!」
その者は、黒い地獄の空を睨むように見上げた。
魔界編は、結構気合入ってます。




