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四十九章「KARIA's MEMORY」

 ダッサイヤは、カリアの記憶の中に入った。




 暗い。

 闇ばかりだ。


 少しづつ、記憶のビジョンが見えてくる。


!!!!!!!


 これは・・・・・・・・


 始めに見えたのは、大量の人間の死骸。

 その中に立つ幼いカリアと、もう一人は・・・・・・・・。




 あ・・・・・あなたは・・・・・・・・。




 次に見えたのは、幼いカリアが大量の人間に似た凶暴な生物が戦っているビジョンだった。


 その生物を見て、ダッサイヤは絶句した。


 まだ、存在していたのか!?


 カリアが変身した。

 影を纏う魔物となったカリアは、次々と例の生物の首をはね飛ばしていく。青黒い液体が巻き散れる。



 あの生物がこんなにいとも簡単に・・・・・・・・・



 次々と記憶のビジョンが見えてくる。



 ダッサイヤは、あるビジョンに目を留めた。



 黒いコートを着た者と先ほどのビジョンに映っていた者が幼いカリアと一緒にいる。




 まさか!やつは・・・・!!!!




 そこで有り得ないことが起きた。


 黒いコートを着た者が見えるはずのないダッサイヤを、いや、正確に言えば、未来を生きているダッサイヤに手のひらを向けた。


 途端に記憶のビジョンが消えた。


!!!!!!!!!!


 ダッサイヤは、現実の世界に戻された。


 バカな! 遮断されただと。 奴は、記憶の中に生きているというのか!?


 まだ、大人しく目を閉じているカリアから手を離した。









 カリアが目を開けた。

「どうでし・・・・・!!! ダッサイヤさん!? 大丈夫ですか!?」


 カリアがふらつくダッサイヤを支える。

「すまない。大丈夫だよ。 記憶の件については、保留にしてくれ。」


「わかりました。でも、大丈夫なんですか?」


「後でエミリーネに治療してもらうよ。カリアくん。今日はもう、帰っていいよ。明日は、昼食後においで。」


「はい。 本当に大丈夫なんですか?」


 そう言いながら、カリアが部屋を出た。







 ダッサイヤは、エミリーネに治療をしてもらいながら、エミリーネに話した。

「カリアくんは、ちょっと大変かもしれないな。」

「あなたが記憶に傷つけられるなんて、初めてだものね。 王には、言った?」

「既に連絡したさ。」

「なんて言ってた?」

「少し考えるらしい。何にせよ。直ぐに判断出来ないそうだ。」


「そう・・・・・・・・・・・。まさか、あの人が絡んでるなんて。」

「厄介だな。」














 人のいない所へ・・・・・・・・。


 その者は、眼下に広がるヤンバキアを見た。


 人がいる。


 光がある。


 僕がいてはいけない。


 その者は、ヤンバキアに背を向け歩き出す。






                 いつか君に会えるといいな。 カリア。




新章突入します。

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