四十八章「A MASTER」
夕食が始まった。
バイキング形式の食事なので自分たちの思う食事ができる。
みなが一通り食べ物を自分の机に運び終えた。
「カリアくん、ギルフくん、フィーネさん、アルンさん、それにミティオル。今から、君たちに私の仲間を紹介するよ。」
王が合図すると、六人の若い男女が入ってきた。
「彼らは、王眷の七仙騎と言われる。この国の最強戦力であり、国務大臣達だ。更に全員がスペルギアダスト使いだ。」
「マジか。」
「すごっ!」
王が一人づつ紹介を始めた。
「まず、ランクガン。 自分独自の体術を身につけている強力な戦士だ。私の最初の仲間だ。」
ランクガンが言った。
「よろしくな!」
「次にエミリーネ。彼女は、治癒魔法を得意とし、更には、国の財務についても重要な役割を担ってくれている。」
一人の女性が頭を下げた。
「東洋の魔法研究者のブライラン。魔法開発がメインだな。」
ブライランが両手を合わせてお辞儀した。
「裏魔法使いのダッサイヤ。黒魔術なども扱える魔法研究者だ。」
ダッサイヤがメガネを押し上げて、にこりと微笑んだ。かなりの美男子だった。
「魔法武器製作と、魔獣テイマーのハルカナル。」
背の高い青年が前に出る。
「よろしく!ハルって、呼んでくれ!」
「武術、街の警備など担当のアルサーク。自分にも他人にも厳しいやつだ。」
アルサークが礼をする。
「後一人いるんだが・・・・・。今は、いないから紹介は、またの機会にしよう。」
すると、
「兄さん。俺達をコーチする話はどうなったんだ?」
「ああ。それなら決まっているよ。」
王がニヤリと笑う。
「カリアくんには、ダッサイヤの下で魔法学を、ギルフくんは、ランクガンに体術を、フィーネさんとアルンさんは、エミリーネにサポート魔法を、ミティオルは、アルサークに戦いの基礎と魔力のコントロールを学んでくれ。」
「私もですか?」
アルンが聞いた。
「そうさ。君には、カリアくんのサポートとと言う務めがあるからね。そのためにも少し学んでもらわないとね。」
カリア達にそれぞれの師匠がついた。
「では、お前達、カリアくん達を頼んだぞ。」
食事の後、カリアは、ダッサイヤの部屋に呼ばれた。
「悪かったな。わざわざ来てもらって。」
「いや、いいんです。」
ダッサイヤに促され、椅子に座る。
「お勉強の方は、今は置いといて。カリアくん、君には物凄い数の魔法がかけられているようだね?」
「え? そうなんですか?」
カリアが首を傾げる。
「例えばだな。記憶封じの魔法だったり。」
!!!!!
カリアが身を乗り出す。
「解けるんですか!!?」
あまりの勢いにダッサイヤが後ずさる。
「解けないこともないが、いきなり解くと混乱してしまうから、少し僕が記憶を覗いてからにしよう。」
「そんなことが出来るんですか?」
「まあね。 今から、覗くから、目を閉じて動かないでおくれ。」
ダッサイヤがカリアの頭に手を乗せた 。
隠れた真実が今、紐解かれようとしていた。




