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四十三章「BROTHER」


俺は・・・・・・・・・・・・・・。





ミティオルは目を覚ました。



ミティオルは、どこかの布団に寝かされていた。



「おや、起きたかね?」

ムルリエの村長がそばに座っていた。


「なんであんたが? ここはどこだ?」

「村じゃよ。」


「なんで俺は牢に入っていない?俺は村への反逆者だぞ。」



 村長は静かに言った。

「真実を伝えるために来た。」

「真実? なんの事だ?」


 村長はポケットから一通の封筒を取り出して、ミティオルに渡した。

「これは?」

「お前の兄が私の父に書いたものだ。」

「!!」

 ミティオルが中身の便箋を取り出して、読み出した。




〔適当な手紙となって申し訳ない。 村長、私は旅に出ます。 今、世界で良からぬ事が起ころうとしているのです。私はなんとしてでも、それを止めねばなりません。

ですから、どうかミティオルをお願いします。 ミティオルには、来たるべき時まではこれを言わないで下さい。 あいつなら、ついて行くと言うでしょう。しかし、この旅は死と隣り合わせ。 ミティオルには危険過ぎる。

ですから、あいつには、私が大罪を起こして処刑されたと言って下さい。

私は、ミティオルを危険にさらしたくない。 私にとって、たった一人の家族だから。

本当に勝手なことですが弟をお願いします。・・・・・・ さようなら〕




「お前の兄は生きておる。」



!!!!


 ミティオルが震える。


「なんで兄さんは・・・・・俺を置いて・・・。」



「愛じゃよ。 世界で一人しかおらん家族へのせめてもの思いじゃ。大事な弟を危険にさらしたくなかったんじゃろう。」



「・・・・・・・それなら、俺はあんた達になんてことを・・・・・・。」



「確かに許されることではない。お前の仲間は既に牢に閉じ込めた。 だがお前は、外にいる。何故かわかるか?」



 すると、部屋の戸が開き、三人の男女が入って来た。



「お前達は・・・・。」


 カリアが言った。

「俺達は今から、お前のお兄さんの治める国に行って、ある組織と戦おうとしてる。」


「兄さんが国を・・・・・・。」

「そうだ。 偉大な王らしい。 もし、オメーに罪への償いの気持ちとその力を人のために使おうという気があるのなら、・・・・・・・・・・・・俺達と一緒に来いよ。 」


!!?


「・・・・・。」

「奴らは強い。だから、俺達も強い仲間を探してる。 どうするミティオル?」




 暫しの沈黙があった。

「・・・ぅ。 行こう。行かせてくれ!一緒に! 確かに力だけじゃ何もならない。でも、そんな俺を必要としてくれるなら! 俺は、応えないといけない。お前達に!兄さんに!」



 村長が立ち上がった。

「話は決まったな。カリアくん達、ミティオルをよろしくお願いします。 そして、 ミティオル!」


「?」


「世界のために暴れてきなさい!存分に!」



 ミティオルが立ち上がった。

 そして、地に膝をつけて、村長に深々と頭を下げた。











 カリア、ギルフ、アルン、フィーネ、ミティオルが村を出発した。

 村長が見送りに来た。


「カリアくん、ギルフくん、フィーネさん、アルンさん。本当にありがとう。 また何かあれば、いつでも来て下さい。待っております。」


「ありがとうございます。 村長さんもお体にお気をつけて。 では!」


 歩き去るカリア達に村長が手を振る。

 そして、最後に言った。


「ミティオル。 本当の仲間を連れていつの日か帰ってきなさい。 待っておる。」


 ミティオルは、振り向かずに小さく手を上げた。




 4人と一人の妖精の背が夕日を浴びて、影法師を作り出した。冬が近づいていた。





なんか少しくさい感じの話になったかも・・・・・・。


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