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三十九章「LIGHTNING」


谷底




「助かったぜ。ありがとなアルン。」

「本当危なかった~。」


カリア達は、アルンの妖術で安全谷底に着地できた。


「みんな怪我は、大丈夫?」


「大丈夫だ。」


「一応ね。」


「あいつら・・・!ぜってーぶっ殺す!」


ギルフが怒り狂っている。


「少し相手の事がわかったから、まとめてみようぜ。」





カリア達が話し合う。


「あのゴッツいのは、土属性全般の魔法だな。」


「どならかと言うと、造形がメインじゃない?」


「魔法武器無しで魔法が使えるようだったな。」


「それは、確かに気になるな。」


「メルクリアみたいに魔法石を体内に埋め込んでるのかも・・。」


「その線は、ありえるな。まぁ、ゴツいだけのやつじゃないってことだな。」


「それより、あの消えるやつが問題だろ!」


「確かに、あいつは何の魔法なんだ?アルンわかるか?」


「確証はないけど、想像魔法かな?記憶にあるものを想像し具現化または、現象として起こせる魔法なんだけどね。」


「絶対それだろ。ってか、強すぎだろそんなの。」


「でも、裏を返せば見たことのないものは、出せないんだ。」


「なるほど! それなら、スペルギアダスト使ってさっさと決めたらいいじゃん!」


「スペルギアダストの力は未知数だからな。見ても本質は見抜けないだろうしな。次はスペルギアダストで戦うぞ。」

カリアが立ち上がる。


「「もちろん!」」

フィーネとギルフも立ち上がり、カリア達は歩き出した。













「退屈だな。 骨のある奴と戦いてえなぁ~。」

男が言った。


年は二十歳位だろう。黒い髪に黄色い瞳。黒い上着を肩に羽織っている。



「ミティオル。」

呼ばれて、男は振り返った。


「戻ったか。クロド、バグル。」


「また、村から三人ほど来たが、谷底に落としてやった。」

「なかなか歯はあったぜぃ~。」


二人が口々に感想を述べる。




「あいつらのことか?」

男が眼下に広がる。無数の谷の一つを指差した。









「あいつら、生きてたのか。」

「意外だねぇ~。」



「あいつら、面白そうだ。 お前ら、ぶっ潰してこい。少ししたら、俺も行こう。」

男がニヤリと笑う。




バチッバチバチバチッ




男の身体が雷で放電する。

男の名はミティオル。







ガウディオス本部




「ガダル。暴れの仕事だ。」

「おおぉ!マジか!?おっさん!」


男が依頼書をガダルに渡す。

依頼書に目を通したガダルがニヤリと笑った。


「了解。任せな!」

ガダルが部屋を飛び出した。




「あいつで務まりますか?」

ヤブナが現れた。


「記憶は、戻ったか?」

「えぇ。 それより、ガダルは・・・。」


「心配は、いらん。 なんだかんだ言っても、うちの最強は、あの方を除けば、あいつだ。奴はまだあれを使ってないからな。」


「あぁ。 あれですか。 なら、問題ないですね。 では。」

ヤブナが部屋を出て行く。






一人になった男は、呟いた。




「もうすぐだ。」








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