一途な不良?
「なぁ、俺と付き合ってくんねえか?」
は?今のは空耳、いや幻聴か?
それとも私は疲れすぎているのか?
はて、どれだろうか?
うん、まぁ、とりあえず
私こと北条 瑞希は
物凄く、現実逃避をしたいということだよね
目の前の現実を受け入れたくないんだよね
どうしたらいいの?
誰か助けてー!!!!
「おい、聞いてんのか?」
「す、すいません!」
「いや、そこまで怯えなくていいだろ」
いや~、それは無理だよ
だって私の目の前にいる人は学校一の不良である
月ヶ瀬 暁 (つきがせ あきら)先輩なのだから
つか、何で?!
「あの~すごく気になるのですが何で私なのでしょうか?」
「そりゃ、好きだからだ」
「えぇ!!私、貴方と一度も関わったこと無いですよ!!!」
「あぁ、一方的に俺が知ってただけだからな」
えっ!何で?
私、普通の生徒だよ!!
「で、ダメなのか、良いのか、どっちなんだ?」
「えーと、どうなんだと言われましても…」
「やっぱ、ダメか……」
そう言うと、先輩は私に背を向けて帰ろうとした
その後ろ姿がとても悲しそうで
私はほっとけなかった
「待って下さいっ!」
「あ?」
「いや、その…」
「からかってんのか?」
「そうじゃないです!」
そうじゃないんだ
そもそも、私に不良をからかう度胸なんてない
それに…
「私は、ダメだなんて一言も言ってません」
「はぁ?」
「でも、私あんまり先輩のこと知らないので……」
「ので?何だ?」
どうしよう、こんな事言って大丈夫かな?
で、でも言わなきゃ!
「1か月試しで付き合うって言うのはダメですか?私、先輩の事よく知らないんで」
「別に無理しなくていいて、言いてーけどそうさせてもらうぜ」
「はい、これからよろしくお願いします!」
「おう、よろしくな」
という事で1か月のお試し期間付きで
私は月ヶ瀬先輩と付き合う事になった。
というか私って流されやすい…
本当にこんなんでこれから大丈夫なのかな?
できれば平和に過ごしたい……
中途半端ですいません
何かベタな物を書きたくなったんです