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メッセージ(まえがき:過去の記憶)
私も含めて、過去にみんなの前でおもらししてしまった苦い経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。しかし時が経てば、その出来事はみんなの記憶から薄れ、やがて友達とも離れ離れになっていき、問題は収束していきます。
ただ、そのとき親しかったボーイフレンドと、時が経って再会したとしたら・・・
彼も大人ですから、ガールフレンドの過去の失敗はあえて口にしないでしょう。ただ、そう思うがゆえに彼女が、強い自分、大人の自分を演じようとすればするほど、その過去の失敗の思い出が足かせになり、彼との関係にうまく踏み込めないかもしれません。
それは常に心の片隅にある負い目のようなものです。しかし、相手の立場に立って考えるとそれは決して負の側面だけではないのかもしれません。
もし、ある境遇に差し掛かったとき、それに気がつき、そして勇気を持ってふたりの関係を解決するメッセージを相手に届けることができたとしたら・・・
そんな物語をつくってみました。




