暖かな季節(エピローグ~恋のプロローグ)
沙織は、すっきりした爽やかな気持ちに包まれていた。出終わってもなお、沙織のショートパンツの裾からは、まだ透明なしずくがいくつも滴り落ち、沙織の綺麗な太腿を伝っていた。
「沙織、おしっこ、漏らしちゃったんだね?」
「うん・・・、でもリョウくんと、同じことしただけだよ」
沙織は、はにかんだ笑顔で答えると、裸足のつま先で、彼女の足もとにできた大きな水たまりを、まるでいたずらするように、つついてみせた。
「涼くんって、ずるいよね。知ってて、”だめ? 漏れちゃう?”とか、”沙織のこと気づいてあげられなくて、ごめんなさい”なんて、声かけたんでしょ?」
「沙織の様子を見て、なぜかそういう言葉が出ちゃったんだ。どうしてだろうね?」
「いじわる、私知ってるんだから・・・」
「じゃあ、先生が拭いてあげる。こっちへ来て」
涼は沙織の手を引くと、暖かな日の差す窓際へ沙織を誘った。
沙織のつくった水たまりは、いつの間にか、真っ白いバスタオルで覆われていた。
涼は沙織の前にしゃがむと、まだ裾から少ししずくが滴り続ける沙織のショートパンツの上から、フェイスタオルを巻くようにして押さえつけると、まず丁寧に水気を取った。
そうして沙織に心の準備ができた頃、涼はゆっくりと沙織のショートパンツを脱がせはじめた。沙織の白いショーツが涼の目に鮮やかに飛び込んできた。
「沙織ちゃん、もう23才なのに、おもらししてどうするの?」
沙織はよほどためらいなく失禁したのか、ショーツをおしりの上のほうまで、ぐっしょりと濡らしていた。
「いい? 沙織ちゃん、今度は、おしっこしたくなったら、ちゃんと早めに言ってね、分かった?」
沙織の返事を合図に、ショーツが一気に脱がされるだろうことを知りながら、沙織はこっくりとうなずいた。
初夏の森の、陽だまりのなかに沙織はいた。
乾いたタオル越しに、濡れた部分を押さえつける彼の手はとても力強く、冷えたおしりを包んでくれた彼の手のひらは、とても暖かかった。
(「暖かな季節」終わり)