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白い洗面器(あらすじ)
彼との初めての旅行でホテルに泊まった翌朝、食べ過ぎたことが原因で翔人の前で吐いてしまい、そのときの腹圧でベッドの上で失禁してしまう麻衣。
翔人に呆れられてしまうという心配をよそに、献身的に麻衣の介抱をし、着替えや洗濯などをしてくれる翔人を見て、麻衣は母親に守られているような優しい気持ちに包まれる。
そして彼に服を脱がされた場面と、幼い頃おもらししたときの暖かな思い出とを、まどろみの中で重ね合わせた麻衣は、翔人という恋人の存在の前で、自分が今まで心にしまいこんでいたある気持ちに満たされる。
それは、大人になるにつれ、社会性を身につけた自分がずっと押さえこんできた、か弱く、幼い自分に憧れる気持ちだった。
まどろみから覚め、彼女の身体をやさしく気遣う翔人の言葉に、麻衣は・・・