2/55
暖かな季節(あらすじ)
穏やかな初夏の森を舞台に、突然彼女に訪れた「おもらし」が、ふたりの心の奥にある葛藤を解決して恋を展開させる、短編恋愛ファンタジー。
幼なじみの彼氏(涼)の見ている前で、不意に我慢できなくなり、いまにも失禁してしまいそうになる沙織。
そのとき、沙織の幼少期の記憶が夢のように蘇り、涼が教室で「失敗」する場面に遭遇する。
沙織は、涼の一部始終を見て、幼少の沙織自身が抱いていた特別な気持ちを思い出す。それは解決しないままいつかうやむやになり、沙織が長い間忘れていた心の葛藤だった。
そこで沙織は、夢の中で涼を誘ってみる。彼と話すうち、涼がおもらしした理由や、そのときの気持ち、そして沙織に恥ずかしい自分を見られたことへのわだかまりを知る。沙織は、自分自身の心の葛藤を涼に打ち明ける。
そして、夢から醒めた沙織は?