時間旅行(まえがき:不安からの解放)
気になる異性が突然、自分の前で吐いてしまったら・・・
それは、おもらししたときと同じように、お互いにとって衝撃的ではないでしょうか。
異性に背中をさすられて吐く情景は、当事者の間に特別な気持ちを起こさせると思います。吐くほうは、恥ずかしい自分をさらけ出しながら気持ちが解放されていきます。また世話する側は、その人のか弱い側面を発見し、守ってあげたい衝動に駆られます。このことはおもらしによってもたらされる衝撃と似ています。
そして吐いてしまった人はそれをきっかけに、自分の弱い側面を見せることに抵抗がなくなり、相手への依存心が生まれ、愛情に包まれたくなります。また、介抱した人もその人の身体を案じ、放っておけない気持ちになります。
このとき外界からの強いストレスがあると、ふたりは内向きの感情に包まれ、不安な気持ちがこみあげてきます。それは時として強い尿意を感じさせ、それを出してしまうことで不安から逃れたい気持ちを醸し出します。そして、もしおもらししてしまったら、不安など無かった幼い頃の陽だまりのような気持ちに包まれるでしょう。
いずれは外界に順応し立ち向かっていくのですが、今だけは互いに甘え、不安から解放されたい、そしてふたりで幼い子どもの頃の気持ちに戻って、愛を確めあいたいと思うふたりの、繊細な心の動きを表現してみました。




