殺人申請の流れ
こんにちは、今日はどういったご用件でしょうか。
殺人申請の相談ですね、予約時間ちょうどに来ていただきありがとうございます。
……今すぐにでも殺してもらわないと困る、ですか。
まずは、内容も内容なので別室へご案内いたします。どうぞこちらへ。
早速ですが、こちらの書類にサインをお願いいたします。
こちらは、双方ここで話した内容をいたづらに外で話すのはしませんという宣誓書で、私もサインさせていただきます。
やはり、人を殺そうとする算段はセンシティブな話になりますので……ご記入いただきありがとうございます。
さて、普段は説明を最初に行うんですが、今日はまず詳しい話をお聞かせください。どうか落ち着いて。
……お話いただきありがとうございます。それは辛い体験でしたね、どうぞ心を落ち着けてください。
確かに福祉課や警察の範疇外であると考えられます。明確な犯罪者でもなく、お聞きした限りでは精神病で受診歴もないと。
あ、障害児入所施設の経歴はあると、なるほど。
しかしながら、もう同居は不可能であると。何か事件を起こす度に謝りまわるのは大変でしたね。
落ち着かれましたか? それでは、今日は簡単な制度説明させていただきます。
当課では、他者の基本的人権を侵害する行為者への適正な対処を目標としております。ざっくりと説明すると、刑法や民法で裁くことができない方を殺すことができる課です。
はい、執行までの期間は場合によりますが、どの件も概ね1か月以上はかかります。ですので、今日明日で殺すことはできません。その点はご了承願います。
というのもですね、対象となった方の基本的人権を尊重して、徹底的な身辺調査を行ってからの業務執行になるからです。
説明の続きと合わせて申し上げますと、今回のケースでは申請が通りそうな案件になりますね。
理由として、このままでは貴方の基本的人権が守られておりませんので。
そうですね、今回のケースで言えば、まずは対象となるご家族の方を、貴方から隔離する流れになるかと思われます。
大丈夫ですよ、一緒に申請資料を整理していきましょう。
……以上で説明は終了となります。長時間お疲れさまでした。
もう1回説明を聞きたいな~とか、気になる点はございましょうか?
……まだ殺すことに躊躇いを感じていらっしゃるんですね。大丈夫です、相談も随時受け付けますし、申請後取消の方も多くいらっしゃるんですよ。
次回からは、この相談記録をもとに電話相談も受け付けられます。
殺したいかどうか悩んだときには、遠慮なくお電話ください。
本日はご来庁ありがとうございました。




