米依存
掲載日:2026/05/13
ハンバーガーのパティを「肉料理」として解釈した瞬間、脳が勝手に炊きたてのご飯を召喚してしまう。
この肉は、絶対に白米と合う。
むしろ、白米のために存在しているはずだ。
肉汁が溢れてくる。
それを受け止めるのは、小麦粉ではなく米粒であってほしいという切望。
うどんを食べ終わった後、残った汁を見つめる。
ここに米を入れれば、完成するのに。
完成を目前にして、毎回やめている気がする。
カレー屋でナンのセットを頼む。
焼きたてで、うまい。確かにうまい。
でも帰り道、口の中に残っているのは、異国の風に吹かれた後のホームシック。
家に帰って、炊飯器を開ける。
白い湯気が上がる。
実家に帰ったようだ。
私が、食事に求めているものは完璧なおかずではなく、米を引き立てる脇役だ。
私は、米を食べているんじゃない。
米に戻っているのだ。




