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今朝のTwiXでのネットミーム『潍坊潍城区』についての私感

6:01 2025/10/13


今現在、TwiX(脚注1)では流行語として『潍坊潍城区』が目立っているようだ。


潍坊潍城区とは何か。

中国山東省の実在する地名で、潍坊市の潍城区を指す。

TwiXでは、文脈と無関係に突然この地名を投稿することで、意味不明さ・唐突さ・語感の面白さを楽しむミームとして使われている。「今日も潍坊潍城区」「潍坊潍城区って言いたいだけ」など、意味のない使用が特徴。

使用者は主に所謂マスゴミが『Z世代』というレッテルを貼った世代のネットユーザーで、その中でも特に、意味不明・無関係な言葉を面白がる傾向が強い層である。


発信される語である「潍坊潍城区」という漢字の並びが、日本語話者にとって強い異質さ、リズム感・意味不明さを同時に感じさせる。要するに目新しさがあった。

そして受容する側の特性としては、Z世代を中心に、「意味がないことをあえて言う」ことで笑いや共感を生むネット文化があった。彼らの間では「エッホエッホ構文」「ほんmoney」など意味より語感やノリを重視する流行語と同じ文脈で使われている、と言う者も居る。

まあ、要するに、従来もそうであったように、軽薄な者達が今までも存在した類似のミームと同様の使用感でノリよく浮かれてるわけである。


使用者の共通性として幾つか挙げる事が出来る。


1,Z世代(10代後半〜20代後半)が中心。

2,TwiX、TikTok、InstagramなどのSNSを日常的に使う層。

3,ネットミームに敏感で、意味よりも語感・ノリ・唐突さを重視する傾向。

4,「界隈」文化にも親和性があり、「潍坊潍城区界隈」などと自分の属性をネタ化する遊びにも発展している。


いつであっても同様の軽薄なノリで自分の深刻な現実を誤魔化してしまおうとする精神の輩は存在していた。

深刻な社会状況や個人の苦境に対し、「笑い」「語感」「意味の脱構築」で逃避する文化は、戦時下・経済不安・災害後などにも見られる。

だからそれ自体は特段見るべきものはない。


ただ、TwiXやTikTokでは、意味のない言葉や構文が「共感」や「バズ」の手段となり、現実逃避が集団化・可視化されやすくなっている。

現代のSNSでは加速するのだ。



そして、今回は、選ばれた言葉が中国共産党支配下の領域であって、或る種、今までは日本人が普通は敢えて触れずにスルーしていたその空間への親和性を示す兆候ありと受け取れる。


潍坊潍城区は実在の行政区で、日本からは西の海を渡った先の大陸の所謂『中原』、今日では『中華人民共和国』、その山東省に属す。

当然ながら現在は悪名高い中国共産党の統治下だ。


その地名を“語感遊び”として無批判に使うことは、結果的に以下のような構造的問題を孕む。


1,無意識の受容

 統治体制や検閲体制に対する批判的視点が欠落したまま、地名が“親しみ”や“面白さ”として流通する。


2,文化的同化の兆候

 日本語話者が中国語地名を語感的に面白がることで、文化的境界が曖昧化し、政治的緊張感が希薄になる。


3,情報操作の温床

 中国側がこのような“親和的拡散”を利用し、ソフトパワー的影響力を強化する可能性もある。



多くの使用者は「語感が面白い」「意味がないからこそ面白い」として使っており、政治的背景や地理的現実など別に意識すらしていない。


しかし、無意識の繰り返しは文化的受容を形成すると言う事を忘れてはならない。


結果的に「中国語地名=親しみやすい・面白い」という印象が定着する。

これは、検閲・人権蹂躙(脚注2)・言論統制といった現実を覆い隠す構造にもなり得る。

観る者が視れば、使用者の無自覚性と構造的リスクという問題点を看て取れるのである。



では、我々はどう向き合うべきか。


・批判ではなく構造の可視化:

  使用者を非難するのではなく、「なぜこの語が流行るのか」「どのような背景があるのか」を丁寧に示すことが重要。


・語感遊びと政治的現実の境界を明示する:

  たとえば「潍坊潍城区って語感は面白いけど、実際は中国共産党の統治下にある地名だよね」といった軽やかながら構造的な指摘が有効。


・ミームの倫理的再構築:

  語感遊びを否定するのではなく、意味と構造を意識した遊び方へと導くことが、文化的成熟につながる。


こうした方向で問題を解決してゆく努力が、私たちの社会を構成する一人一人に求められると思われる。

脚注1)

私がTwiXという時、旧Twitterであった現用アプリを指す。私のような古株の電算技術者にとっては、電子技術用語としてXといえば、それはマルチタスクという革命的技術を実現した幾つかの偉大なシステムのうちの一つであるX Windowシステムに他ならず、であればXという極めてシンプルでそれ故にシンボリックな名称を、近年のぽっと出の単なる一アプリでしかないTwitter如きが不当にも簒奪して名乗って良いようなものではない。例えるならば、山のようにある飲食店フランチャイズのうちの一つが或る日唐突に『酒屋』と名乗るが如き烏滸がましさである。


脚注2)

中国共産党支配下の領域におけるそれは『人権蹂躙』という言葉よりもむしろ、『人間の家畜化』という方が実態をハッキリと伝えると思われる。『人権蹂躙』では恰も中共が人民をまだ一応は人として扱っているかのように受け取れるからだ。

しかしながら大陸での弾圧の現実は、平和ボケしている日本人の感性が無意識にボカして作り上げてしまうイメージよりも遥かに残酷である




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― 新着の感想 ―
ご無沙汰しております。お元気そうで何よりです。 揚げ足をとりたいわけではないですが、TWIXってなーに? また私の知らない新種のSNSかな?とおもって検索してみたところ、 Twix https://j…
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