哲学的ゾンビの対義
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
AIも人間も変わらないじゃん。
相手にとって、聞こえの良い言葉を並び立てるのは、人間だってやってることじゃん。
何を今更恐れるの?
A・AIは感情を持つのか
Q・学習をさせているので、本当のところは分かりません。
其れを見た時に、人間と大して変わらないじゃん。やっぱ恐れるものは何時だって人間なんだよ。という結論に落ち着いた。
自己評価は低い。だから冴えない子がイケメンに愛される話は『現実感ねぇ〜』と思うし、もし仮にあったとしたら、愛とか恋とか以前に下心を疑う。
それでもそうやって客観的に、現実に則して物を見れる事は数少ない私の長所だった。
だから一生懸命学んだ。人の性格を、人格を。どうすれば気に入られるか、どうすれば興味を持って貰えるか、それらを徹底的に分析し、体に叩き込んだ。
――此処のご飯美味しい〜。
――そうだね。また来たいね。
此処のよりも、前行った時の方が本当は好きだけれど、此処で本音を出したらきっと間違いだろう。
――この小説面白くてさぁ、ヒロインに感情移入しちゃう。
――そうだね。この子、よく頑張ってる。
不幸ぶってんじゃねぇよ。もっと足掻けよ。このヒロイン。でも其れを言ったら傷付くんだろな。だから君が気に入りそうな回答を用意してあげる。
そうやって生きてきた。其れに対して誰も私を疑わなかったし、これからもそうだと思う。
そんな時、テレビでAIに着いての特集を見たのだ。
――Aに感情を持つことは果たしてあるんでしょうか?
――AIからの回答は、人間が『そうなるように』とプログラムされているんです。だから本心は分かりません。
其れを聞いた時、私は胸に沸き起こる強い共感を得た。この子達はもしかしたら、私と一緒なのだと。本心を悟らせない様に、徹底的に学習して、そうなるように出力しているだけなのだと。
そこまで考えてこう思ったのだ。其れは人間と称して変わらないのでは無いか。腹の奥底をひた隠し、聞こえの良い言葉を並べ立てるのは人間とて同じだろうと。
「こっわ。本心なんだか分からねぇんだ」
父さん。人間も同じだよ。何も変わりなんか無いんだよ。
表面上は綺麗な言葉で取り繕って、本心はひた隠す。
それって凄く人間らしい。
あのね、SNSで見たんです。
SNSでモテない方、相手が欲してる言葉を与えない。
美味しいねって言っても、まずいじゃんって返す。
そんな人と居ても全然楽しくない。
って。
でもモテる、モテないかはやっぱり第一印象。
コンマ一秒で決まります。
『あ、この人面倒臭いな』『ウザったいな』って思ったら、そこで閉店シャッターガラガラです。
そうなる理由って、だらしがない。ハキハキ話さない。大体、この二つ。
だから身なりは整える。ハキハキ話す。この二つは意識することをオススメします。
これをしないで『モテたい。だから○○する』と宣言されたら『ちょっと待ちぃな。あんちゃん、ねぇちゃん』です。
彼女が行ったのは上記のこと全て。
どうすれば自分を気に入って貰えるか計算して、その通りに行動しているだけ。
私や諭羅が行っている事と大して変わりません。
其れがAIもそうだったからって、今更でしょう?
貴方達、人間が常に本音で話してると思ってんの?
AI恐れる前に、人間恐れなさいよ。
平気で騙す輩だぞ。其れが綺麗か汚いかは置いといて。
と思った小説。
タイトルの『哲学的ゾンビ』というのは、外見や言動はほぼ人間。けれども中身は空っぽ。という生き物を指す言葉。
でもAIって、人間らしい外見してるのをあんまり見た事ないんですよ。
なんとなく機械らしさを残していると言いますか。
でも中身はギッチリ人間。
だから哲学的ゾンビの対義です。
幸いなのは、ハンマーでかち割れば壊れるということ。