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under 500 Ⅱ

早口言葉に導かれし女性

掲載日:2023/04/04

友達の家の前を、通りかかった。


釘を間違った場所に、打ってしまったらしい。


私は友達に、釘を抜くように頼まれた。


抜こうとしたが、なかなか抜けなかった。


『この釘引き抜きにくいな』


そんな早口言葉みたいなことを、口にしていた。


何とか釘が抜けて、友達にご馳走したいと言われて、出前の寿司をご馳走になることになった。


目の前に出された寿司を、口にいれた。


すると、酸っぱさが結構あった。


『この寿司は少し酢が効きすぎた寿司だ』


気がつくと、また早口言葉みたいなことを言っていた。


飛行機の時間が迫っていることに気が付き、友達にサヨナラした。


空港に向かい、手続きを済ませ、席に座ると、右の席の人がなぜか泣いていた。


そこで、ボソッと早口言葉みたいなことを言ってしまった。


『旅客機の旅客、気になるな』


あまり見すぎてもいけないと思い、左を見ると、様々な類いの人々が、涙を流していた。


『老若男女泣いてる、なんなの?』


また、早口言葉のようなことを言ってしまった。


右隣の人が泣き止み、話しかけてきた。


天気いいですね、みたいな感じで。


こちらは、可もなく不可もなく、こう答えた。


『暖かくなってきましたね』


その言葉も、少し言いづらかった。



なんやかんやで、目的地のホテルに着いた。


色々と細かいことをやり終えて、カバンから肩叩き器を取り出した。


そして、独り言のような、早口言葉のような言葉を、私は口にした。


『昨日買った肩叩き器で、滝のように肩叩こう』

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