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呑まれて猥談会


「で、で?レオン君よぉ…そろそろコレ、できたんじゃない?」


「肩組むな、小指たてるな、顔近づけるな。全身が酒臭いんだよ、アレックス。いったい、何杯飲んだんだよ。ベロンベロンじゃねぇか」


「いいじゃねぇか!ここは飲み屋だぜぇ?それよりも、だ……女だよ女!もう30になるんだろ?俺ですら結婚してんだからよぉ。そろそろ、イイ人見つけなきゃなんじゃない?」


「うっせえなぁ……俺は彼女なんか欲しくないんだわ。一人でいる方が楽なんだよ」


「でもよぉ、娼館には通ってんだろ?やることやってないとはいえ、女に癒されたいって言う気持ちはあるじゃねぇか。ただ、身体洗うだけなら男婦のいるとこでも良いわけだしよ?」


「はっ、何が悲しくて男どものとこにいかなきゃなんねぇんだよ。会話も一つの商売なんだぞ、あそこは。そりゃ、綺麗どころのお姉さんの方が良いに決まってんだろうが」


「でもでもぉ、おっさんはヤってないんでしょー?ボク知ってるよ!たしか今も童貞なんだよねっ」


「うっさいわ、このマセガキめ」


「ふーんだ。これでもボクは成人済みでーす!」


「あっそ。ならこれ以上成長しないわけか……強く生きろよ」


「むきーっ!いいんですぅだ!ぺったんでも需要はありますしー?

 ――っていうか、胸元露骨に見るなんてどういう神経してるんすか、おっさんは!視線に全然そういう気がなかったから、一瞬気づかなかったんだけどっ?」


「あー、アレか?レオンってもしかしてコッチか?」



 今度は親指かよ……なんで酔うとこうも下世話な話になってくるのかね。ずっと会話に参加せず、聞き耳だけ立ててるやつもいるしよ。



「そっちでもねぇよ、まったく。男に抱かれるとか、考えただけで鳥肌がたつね。そういう人もいることを否定するつもりはないが……俺は無理だな」


「じゃあさっ、受けじゃなくて攻めの方なら大丈夫ってことっ?」


「嫌だね。ケツの穴に男の大事なモノ突っ込むなんて、病気が恐ろしすぎるわ!第一、そこは出すとこであって、入れる場所じゃないだろうが」


「それはそうだがよぉ……男でもそこは気持ちいいって言うぜ?」


「だとしても、汚い所ってのは変わらねぇだろうがよ。そんなにそこ使いたいんなら、勝手に一人で遊んでろ。そもそも、野郎相手に勃たねぇわ」


「そりゃ、俺みたいながっしりした男じゃそうかもだけどよ。男婦の中には可愛らしいのもいるぜ?

 俺も若いときは仲間と遊びに行ったことあったが…悪くなかったぞ。むしろ、ありゃ嵌まれば沼だな」


「うげっ……おま、経験あんのかよ……」


「おいおい、そんな引くことも無いだろうが。わりとヤってるやつはヤってるぞ?」


「うんうん!別に違法でもなんでもないし、そんなに毛嫌いすることでもないと思うよ?」



 そうだった……そういう世界なんだった、ここはっ!だがな?現代に生きてる人にとっては、ノーマルな趣味嗜好じゃないんだわ。少なくとも、マジョリティな癖じゃなかったはず……だよな?


 ってか、ちゃっかり話についてきてるレイラはなんなんだよ。お前さん一応女性だろうが……リオなんか純真なもんで、この程度の話で顔真っ赤にしてるぞ?アリーは残念がってるようだが……腐ってんのか?こいつ。



「ともかく、だ。俺は彼女つくる気ないし、男を相手にする気もない。ヤるにしても、洗浄と浄化の魔道具をまずは買ってこいってんだ」


「えー……さすがに潔癖すぎじゃないかな?性欲よりもそっちを優先する人なんて初めて見たかも」


「もしかして女すら抱かないのは、それが理由なのか……?」



 あったり前だろうがっ。この世界に性病検査キットとかコンドームはないんだぞ!ヤル気になる以前の問題だわっ。

 逆に、どうしてお前らはそんなに楽観的でいられるんだ……概念が弱いからだよな…知ってるわ!俺の方が異常でいいよ、もう…。



「性欲がない訳じゃないが、さっき言った魔法がない限りは恐怖が勝るってもんよ。それに、どんなに可愛らしかろうが男に興味はない。そもそも、そういう美少年とかはリオで充分見飽きてるんよ……これでいいか?黙って聞き耳たててるお二人さん」


「あら、ばれてたのね」


「っ!…………」


「な?リオは可愛いだろ?こんな軽い内容で赤面して喋れなくなるんだぜ?


 ――さぁて?さんざん聞いてくれたアレックスにレイラぁ……俺は別にそういう話が嫌いって訳じゃあないんだ。一つ面白そうな話もあったことだし、次はお前さんらの番だよなぁ?」


「そ、そうだねっ!ボクも途中で出てきた、若い頃のアレックスが行ったところのお話が聞きたいなっ」


「お、おいおい。矛先をこっちに向けるんじゃ……いや、嬢ちゃんに真っ向からこういうのを聞くのは、変態みたいで嫌なんだよな……。


 仕方ねぇ――それじゃあ20年前、この街で指名一番人気だった男婦の話でもするか?」


「よっ、待ってました!」


「20年前は俺も知らないな……」


「私なんてまだ産まれてもいないわ」


「よぉし!じゃあいくぞ………そいつは男のありとあらゆる性感帯を熟知している、なんて謂われていてな。抱いてもよし、抱かれてもよしな―――」


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