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何で見られてるんだろ
「おはよう」
また、教室に入り、挨拶する。
「おはようルウ、いい朝ね」
彼女がいつも通り話しかけてくれた。
「キャサリン、そんなガリ勉女にあだ名で呼ばなくていいのにぃ」
またあいつだ。私は顔をしかめる
「あら、彼女とは本当の友達なのよ?」
「は?」
するとキャシーはこちらを向き
「ねぇ、昼に一緒にランチ食べない?」
「え?いいの?」
キャシーとランチできるなんて!とても嬉しかった
「もちろんよ!友達だもの」
「じゃあ昼にね!」
「ええ」
彼女は花のような笑みを浮かべ席へ戻って行った。
やっぱり、糸アプリってすごいなぁ
ん?
「...」
なんかこの男子、前にもガン見してきたような
〜昼〜
「きっとその人はヘンリーね」
ランチ中に男子にガン見されたことをキャシーに話した。
「ヘンリーって噂では冷徹って聞いたけど」
「あら、彼はそんなんじゃないわ」
彼女はクスリと笑う。
「きっと、ルウのことが気になるのね」
「そうなのかなぁ」
ピロンっ
ん?
糸アプリの通知だ。
『ヘンリーに話しかけてみて』
ええーっ!
無理だよ!
「ルウ?」
「ああ、何でもないよ」
私はごまかし笑いをするしかなかった。