孤児院の買い物
今回は買い物の話です。
前に、服がどんなかわからないと言う意見があったのでそこから物語を作ってみました。
今日は、ネリウスさんたちと一緒に、買い物に出かけた。
ミシェルさん曰く、私たちの服は平民の中では富豪に近いか服をしているが、貴族と関わるにしては貧相に見えるそうだ。
「結局買うことになってしまいました。」
「まあそんな気にしないで、服は私が支払うから。」
「ネリウスさんに、本当にいいんですか?」
「もちろん、買うからにはいいものを買わないとね。」
私が申し訳なさそうにしていると、
「うふふ、もしも足りななければコルニルに言えば、お金は出してくれると思うわよ。孤児院の必要経費としてね。」
「ミシェルさん、それだと私の面目が立ちません。」
「ネリウスがどれだけ持ってるか知らないもの。」
そうして、服屋に着いた。
「ここって、貴族様の店ではないですか?」
「ええ、そうよ。ここは私もよく使う場所なの。」
「こんなところで買っていいんですか?」
「大丈夫だ、孤児院の全員分なら払える。」
「では、入りましょうか。」
私は、恐る恐るその店に入った。
『いらっしゃいませ。』
「ミシェル様、今日はどのようなご用件でしょうか。」
店主と思われる人が前に出た。
「この子たちに貴族用の衣服を揃えて欲しいのだけど。」
「この子供たちにですか?失礼ですが、この者たちが貴族とは思えないのですが....」
「当然です。この子たちは貴族ではありませんから。」
「では何故....」
「これ以上の問答は無駄です。それで、作って下さるのか下さらないのかを聞きたいのですけど。」
店主は少し考えてから、
「かしこまりました、貴族用の衣類を仕立てますので、少しの間こちらに子どもたちを預けていただいてもよろしいでしょうか?」
「大丈夫です。」
「では、少々お待ちください。」
そして、私たちは店の奥に連れてこられた。
「君たちの採寸を行うけど、問題はないかい?」
「大丈夫です。」
「じゃあ、あとは針子たちに任せるとしよう。」
そう言って店長さんは出ていかれました。
その後何人か入ってきた。
「今回採寸をさせていただく、シャーリーです。以後お見知り置きを。」
「同じく、ノルンです。」
「同じく、ソフィアです。と言っても私は見習いですが。」
『よろしくお願いします。』
「あらあら、よくできた娘さんたちだこと。じゃあパッパと終わらせちゃいましょうかね。」
そう言ってから、終わるまで5分もかからなかった。
「採寸は以上よ、あと仕立てるのに少しかかるからどんなふうになるか楽しみにしておいてね。」
『はい!』
「お待たせしました。これで、数日もすれば服はできると思います。支払いの方は、ミシェル様でよろしいですか?」
「いえ、私ではなくそちらのネリウスが払いますわ。」
「かしこまりました、ではネリウス様こちらが金額の方になります。」
そう言われて金額を見たネリウスさんの顔は少し安堵していた。
「本当にこの価格でよろしいんですか?」
「ご不満ですか?でしたら....」
「いえ、想定よりも安かったものですから。」
「貴族用の服と言っても、あくまで子供用ですからね。大人と比べて安くなりますよ。」
店を出た私たちは、孤児院に戻った。
「お風呂だー。」
「本当にルーちゃんは、お風呂好きだよね。」
「一日の疲れを癒やしてくれますからね。好きじゃない方がおかしいですよ。」
「ルーちゃんはお風呂好きすぎだと思うけど。」
「そうですか?」
「ルーちゃん、普通じゃない。」
「ヘルサナ、それは直球すぎだよ。」
そんなやりとりをしていたら、みんなしてのぼせた。
「毎度毎度なんでのぼせるかな、三人とも。」
「ごめんなさい。」
『ルーちゃんが悪い。』
「二人とも、後で話があるから。」
「君たちは、怒られている自覚を持ったらどうかな?」
『ごめんなさい。』
部屋に戻った私は、二人に文句を言って眠りにつきました。
ここまで読んでいただいた方本当にありがとうございます。
なるべく二日に一話ペースで書いていきたいと思ってあるので、次も読んでくださると嬉しいです。
次は、また勉強の話になるかと思います。
では、また次の話でお会いしましょう。