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父よ
ふふ、文字数制限。文字数制限だ。
浮かんだ言葉だけではどうも足りない。
つらつらと散々な散文すら書ける技量もないのに、求められるのは文字数だ。
残したい言葉を書くまでには斯様なハードルがあった。
そろそろよいかな?では。
『父よ』
彼が日差しにソレを見たと言った時
私はソレを明かす法を見つけたと彼に言った。
貴方の心中は如何なるものだったのだろうか。
受け継いだ筈の才に喜んで
ソレを切り捨てた先を騙る様を
どう観ていたのだろうか。
ああ散々、文字を見つめた貴方は
文字を綴る術で世界を切った貴方は、今は-