電車メーク〜超短編集〜
『ゴッホ』
美術館で――
「ウーン、ゴッホ……」
「ゴホッ、ゴホッ、せきが止まらん。新型インフルエンザにかかったかなあ」
『ムンク』
画商「先生、また『叫び』を描いてるんですか」
画家「何かムンクあるか?」
『ダリ』
「あんた、ダリ?」
^^’
『幼なじみの葬儀』
棺の前で――
友達A「かわいそうに、孤独死やったんやてなぁ」
友達B「こんなにやつれてしもうて……、あいつやて言われなんだらわからへん」
友達C「遺族はだれもおらへんし、さびしいやろ」
友達A「こいつ、いたずら好きやった。マジックでメガネ描いたろ」
友達B「子供のときみたいにして送ったったら喜ぶやろ。わしも、ヒゲ描くワ」
友達C「これも愛情の表現や。よっしゃ、おれも、かわいいほっぺに赤丸を……」
葬儀社の人「失礼ですが、皆様のお友達はお隣でございます。こちらは、○○親分様のご葬儀会場で」
友達A「えっ!」
友達B「うわっ、手下みたいなのがようけ入って来よった」
友達C「あ、あかん、ショ、ションベンが止まらへん」
葬儀社の人「えらいこっちゃ、棺おけ三つ残ってたかなあ」
『カラーパンツ』
女A「ちょっと見て、このパンツどう?」
女B「いい色ねえ」
女C「S&M製?それともシロクロの? わたしも欲しいわぁ」
女A「あの男の子のもすてき、きれいなブルー」
女B「ホント、こっちの子のワインレッドもいいわ」
女C「ねえ、見て、見て。ちょっとO脚で歩いてくるけど、あの子のイエロ……」
女A、B、C「うわぁ、もらしよったんや、キッタネェー。逃げろー!」
『電車でメーク』
「恥ずかしくないんだね、電車の中でメークをするのが」
「もはやわが国の通勤文化だ」
「小学生まで、やってるんじゃないか」
「ずっげェー、見ろ、見ろ」
「うーむ、ここまで来たか」
「うわっ、電車の中で整形手術してる!」
『行きずりの女』
男A「わっ、男かと思った」
女 「まあ、失礼な、フン」
男B「わっ、女かと思った」
女 「……」(- -メ)ピキッ!
『行きずりの男』
男A「わっ、女かと思った」
その男「フン」(`へ´)
男B「わっ、男かと思った」
その男「ウフン」(*^.^*)
(おしまい)
〔これらのお話はフィクションであり、実在の人物、団体とは関係ありません〕
次の作品もよろしく。
●超短編集 『美しい水車小屋の娘』『虹色のくも』『はだかの王さま』『森の熊さん』『うさぎとかめ』『アラジンと魔法のパンツ』『早すぎた埋葬』
●千鶴と美里の仲よし事件簿 『尿瓶も茶瓶も総動員、人質少女を救い出せ』『グルメの誘いは甘いワナ』『昔の彼は左利き』
●前期高齢少年団シリーズ 『ケータイ情話』『ミッション・インポシブルを決行せよ』『車消滅作戦、危機一髪』『秘密指令、目撃者を黙らせろ』『さよならは天使のパンツ大作戦』
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