第5話 同盟締結と新たな召喚者達9 人員の派遣とその心根(キャラ名版)
その後も雑談は続く。今し方のやり取りが重苦しかったのか、その後からの内容は他愛もないものになった。と言うか、それこそが本題とも言えるだろう。
俺達が旅路に赴いている間、セアレス達はここエーディスリーアの城下町の開拓に勤しんでいた。ラフェイドの街の移住組の新たな拠点を作ったようで、帝国全体の周囲を囲むようにそれらを構築させたとの事。
臨時の受け入れ先として、城下町内に彼らの住居を構築はした。しかしそれらは臨時的なもので、実際に受け入れる場所は限られていたとも。そこで、城下町外にラフェイドの街自体を構築してみようという流れになったという。
最終的には、城下町の城壁の外側に街を配置する事で、2つ目の城下町を作る形になるとの事である。それなりの規模になるため、城下町内に住まう面々からも有志を募って規模を拡大させる事にもしたという。
ただこれだと、有事は一番最初に被害を受ける事になる。その部分は大丈夫なのかと挙げてみたが、元より覚悟の上のものだと一蹴された。そもそも、城下町外に建てられたものは、全て店などになる。住居は最初に受け入れ先となった場所のままだ。つまり、有事の際ではラフェイドの街の商店街が最前線の防波堤になる。
無論、有事の際は帝国全体の軍事力がフル稼働する事になる。今後の方針では最大戦力で暴れる事にしたようで、城下町外の街への被害は最小限に抑えるとの事だ。
ミスターT「城下町外の街すら囲む城壁を作ったらどうだ?」
シュネリア「・・・その手がありましたか!」
伺った内容に対して単純的にそう挙げた。それが決定打になったのか、シュネリア達の顔が見る見るうちに明るくなっていく。と言うか、これは普通なら思い付く考えだったとは思う。そう至らなかった事を踏まえると、ただ単純に思い付かなかっただけかも知れないが。
ミスターT「これ・・・普通、思い付くと思うが・・・。」
シュネリア「いえ、言葉的には申し訳ないのですが、ラフェイドの街の商店街を有事の防波堤にするつもりで動いていました。」
セアレス「ですね。元ラフェイドの街から移住する際、必要不可欠なもの意外は放棄する事をしたのが切っ掛けらしいですし。」
ミスターT「ああ、それでそうなったのか。」
なるほど、重要なのは生命である点を留意した形のようだ。確かに元ラフェイドの街から移住する際、必要不可欠なもの以外は現地に放置してきた。その中には各々の財産的なものもあったのを覚えている。
その事から、今も住居先に必要不可欠なものは置いておき、商店街などには置かないという考えに至ったらしい。故に防波堤的な位置付けにされても文句を言わなかったのだろうな。
ただ、それでも各々の新たな財産なのは言うまでもない。それらを厳守してこその国家だ。王道を突き進むエーディスリーアであれば、その点は回帰して貰いたいものだわ。
セアレス「では急ピッチで城壁を構築しだします。梯子を使わなければ登れない程度のものなら、数日で構築できると思いますので。」
アリベア「聖剣や神剣や魔剣が工具に化ける有難みが痛感させられます。」
リドネイ「本当ですよね。」
新たに打ち出された城壁の構築に、俄然やる気になりだす面々。特にセアレスを筆頭に獣神の巫女となった面々が大いに盛り上がりだしている。自身達が持つ聖剣・神剣・魔剣が工具に変化する事により、作業効率が劇的に向上しているのもあるようだ。
これには与えた側のミオルディア・ティエメドラ・ヴィエライトは呆れるしかない感じだ。言わば神聖な獲物を工具に変化させて使うのだから、実に呆れざろう得ないだろう。ただ、それでも全ては世上に役立つものになるのか、この点に集約されるようだ。
人殺しの道具が人助けの道具に化ける、か。これは俺が就く警護者の存在にも当てはまる。人殺しの存在が人助けの存在になるのか、これである。そこに帰結した巫女達の生き様には、心から脱帽するしかない。
メレネア「転送魔法を駆使すれば、魔大陸から工作員を派遣する事が可能ですよ。」
ネティレス「いっその事、有事の際の兵士達を工作員として派遣するのが無難かと。」
帝国内での各作業の話になり、一際賑やかになりだしていく。そんな中、メレネアから非常に有益な提言が挙がった。魔大陸から工作員を派遣できると言うのだ。しかも、ネティレスが挙げた内容には驚いた。有事の際の兵士達を工作員として派遣するのだと言う。
これを伺ったシュネリア達は、非常に驚いた表情を浮かべている。人員投入の有難みは無論だが、それ以上に有事の際の兵士達の派遣も兼ねている部分だ。先見性の目があると言うか何と言うかな感じだわ。
ただし、これはマイナス面の考えとするのなら、何時でも侵略が可能であるという部分にもなってくる。言わば裏切り工作そのものだ。まあこれは無粋極まりない考えだろう。
エーディスリーア帝国も魔大陸も、完全なる善政を貫いている。今までに他国への侵略など行った事がない。これは現リーダーたるシュネリアやメレネアからも伺っている。また過去にリーダーを務めた面々も同様との事だ。
そんな善政を地で行く国家同士なのだ、悪心が絡んだ要らぬ考えなど愚の骨頂だろうな。現に俺の心境を念話経由で察知したのか、両国に関わる面々から痛烈な目線で睨まれた。完全に愚考そのものだったわ。
ティルネア「いえ、そのお考えはしても良いと思います。貴方は創生者代理の遂行者ですし。」
ミスターT「まあな・・・。」
ティルネア「創生者は無論、遂行者もありとあらゆる考えを巡らせておかないと、いざという時に寝首を掻かれる事になりますから。」
ミスターT「・・・そうだな。」
一応の俺の肩を持ってくれたティルネアであった。今の俺の役職となる遂行者であれば、ありとあらゆる考えを巡らせるのが正しいと語ってくれた。創生者お墨付きの発言とあり、これには流石の周囲の面々も黙認せざろう得ない様子だ。
メレネア「色々と考えて頂き、ありがとうございます。まあでも、我々は他国との対話などを率先して行いたいクチなので・・・。」
ネティレス「工作員や兵士達の派遣はすれど、必要以外の行動では遊行も兼ねる形です。そちらを最優先する方々が多いのが実状となりますけど・・・。」
ラベイア「魔物国在住の面々は、総じて遊行が多いですからねぇ・・・。」
メレネア「赴けるのであれば、何処にでも馳せ参じますよ。」
ミスターT「・・・そうですか。」
至って興奮気味に語りだすメレネア。その前に挙がった内容は、魔大陸及び魔物国の面々は総じて遊行を楽しむ事が多いらしい。最大の目的はあるにはあるが、それ以外では休暇という感じになるとも。むしろ、遊行こそが本題なのかも知れない。それを伺ったシュネリア達は呆れ顔だ。
ただ、普段から温和で明るい面々が多い魔大陸の様相を目の当たりにしているため、彼ららしいと苦笑いも浮かべている。そんな気質を主観としている彼らなのだから、要らぬ考えは浮かんで来ないのだろうな。
第5話・10へ続く。
転送魔法での一括大移動が主軸となりだすこの頃。これは後の警護者や探索者にも通じてくるので、そちらへの布石とも言うべきかと。ただ、ベイヌディートと異世界惑星との齟齬がかなり発生しているので、こちらはラストバトル後に色々と制約を付けて微調整しないといけないかも知れません><; 創生者は辛いですわ(-∞-)
何はともあれ、この後にあの方々が到来する訳ですが、そこから一気に劇的な変化に至ると思います。凄まじいまでのスパイスとなるでしょうし@@; まあ過剰なスパイスは味(本編全般)を損なわす恐れもあるので注意が必要ですが・・・><; 本当に何ともまあですわ(>∞<)




