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覆面の苦労人 ~遂行者代理の生き様~  作者: バガボンド
第2部 種族間の交流
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第1話 謁見と恩賞3 作業効率の向上化(キャラ名版)

 ブックマーク登録、ありがとうございますm(_ _)m こちらは2つのストックですが、それでも非常に危険な状態でも@@; できれば5~6話のストックがあれば万々歳なのですが、上手くいかないものですね(>∞<)

衛兵「こちらです、お入り下さい。」


 話しながら数十分後、重厚な扉の前へと辿り着いた。衛兵が複数おり、こちらを窺うと内部へと入るよう促してくる。慌てて、簡単に身形を整えつつ、開け放たれた扉の前へと向かう。


 大広間を謁見の場として使うとは伺っていたが、内部を見て“別の意味で”驚かされた。


 向かって左奥の窓際に、急遽置かれたテーブルが複数ある。丁度4つのテーブルを正方形に並べており、その間を人1人が通れる位のスペースが設けられていた。


 そして、そのテーブルの上には凄まじい数の資料が置かれていた。その膨大な数を見て、過去に地球で警察庁の長官室にて、雑務を手伝った時を思い出す。あの時以上の規模である。


 そんな資料と格闘しているのが、皇帝シュネリアその人だ。2人の侍女と思われる女性が、彼女の補佐に回っている。テンヤワンヤとはこの事である。



シュネリア「・・・ん、おはよう。まだ時間があるから、適当に寛いでいてくれ。」


 こちらに気が付くシュネリアだが、声だけが向けられている現状。意識と身体は、今も資料と対峙している。侍女2人は、こちらに頭を下げてくるが、直ぐに作業を再開している。


 大広間には、彼女達や俺達以外には複数の衛兵がいるのみ。他は誰もいない状態である。この状態で寛いでくれと言われても、出来る筈がない。


 小さく頭を垂れると、徐に3人の元へと向かった。何処までも、お節介焼きの世話焼きだと思わざろう得ない。だが、それが俺自身でもある。ならば、今の俺に出来る事をするのみだ。



 遠方から近場に向かうと、その膨大な資料に圧倒された。シュネリアが目を通し続け、侍女達がそれらをペンやハンコでチェックしていく。皇帝陛下が公務に明け暮れるのは見事だが、これはこれで部下に任せるべきだと思うが・・・。


 ただ、皇帝自ら内容を確認する資料となると、俺では荷が重いかも知れない。侍女達との連携もスムーズで、下手に手を出したら邪魔になるだろう。


 そこで、間接的に支援に回る事にした。昇格試験時に行った、対象の行動力を上げる魔法群である。


ミスターT(我が魔力よ、彼らの力となりて、速力を高めよ。スピードアップ、ムーブアップ。)


 行動力の向上化を測るスピードアップに、移動力の向上化を測るムーブアップ。これだけで相当な機動力を得る事が出来る。しかし、重要なのは集中力だろう。


ミスターT(我が魔力よ、彼らの力となりて、精神力を高めよ。マインドアップ。)


 初めて使う魔法、マインドアップだ。ティルネア曰く、対象の精神力を高め、集中力も増加させる働きがあると言う。本来なら、魔法使いや聖職者に向いているのだが、何かしらの作業を行う際でも効果はあると言う。


 3つの支援魔法を受けた3人は、明らかに身体の強化を感じたようだ。パッとこちらを見るのだが、その彼女達に小さく頷き返した。その意図を察してか、今まで以上の作業効率を叩き出し始める。



ミスターT「一応、回復魔法も、と。」

ティルネア「魔法も使い方次第では、大いに人を救いますからね。」

ミスターT「人を堕落させる魔法は、ラックアップとかによる賭博だろうな。」


 一応、3人に対して回復魔法も放っておく。身体的な疲労感は、回復魔法で十分癒せる。彼女達の疲労度が癒えたのを確認しつつ、徐に一服をした。


 そんな中、ティルネアが魔法に関して挙げてくる。魔法自体は、その殆どは攻撃魔法などが数多い。つまり、対象を殺す事が出来る業物だ。逆に、回復魔法などは一握りに過ぎない。支援魔法も然り。


 マイナスの力に近い魔法を、プラスの力として用いていく。要は使い手の手腕次第である。扱い方を誤れば、とんでもない事態に発生してしまうのだから。


 ともあれ、今は皇帝と侍女達の作業を見守るしかない。手伝いたいのは山々だが、ここは3人に委ねるのが無難だ。昇格試験時で大活躍した、支援魔法が冴え渡る、である。




 どれだけ見守り続けただろうか。直立不動のまま、3人の雑務を見入り続ける。あれだけあった資料群が、支援魔法の超効果のお陰で、全て片付いたのだ。


 全ての作業を終えた3人を見て、俺は小さく拍手してしまう。他に見守っていた女性陣も、同様に拍手をしていた。そんな俺達に照れつつも、小さく頭を下げてくる。


 作業の合間に窺い知ったのだが、この資料群はラフェイドの街の移住計画に関してのものだった。つまり、発端は俺にあったのだ。支援に回れたのは、当然の行動である。


 帝国は城下町の南西の大広場の利権や、各店舗を配置する許可証に、移住してきた全住人の住民票である。資料の不備も確認しつつの行動だったが、そこは支援魔法が効果を発揮した。一切の不備はなく、全ての件に了承印やサインを施せたようだ。


 この雑務に関しては、数日間を考えていたようである。それが、こちらの支援魔法の効果により、僅か数時間で済んでしまった。これには、皇帝達は無論、俺達の方も驚くしかない。



 ちなみに、謁見の際の重鎮達は、侍女の2人だけらしい。何とこの2人、若いながらも宰相と参謀を担っているとの事だ。これには驚愕するしかない。宰相はラシェス、参謀はリェセナとの事である。


 もっと大々的な謁見だと思われたが、どうやら最小構成での内容らしい。他の重鎮達や貴族達は、帝国本土の領地の運営で大忙しとの事である。これが彼らの、本来の在るべき姿だわ。


 住人達には極力負担を掛けさせず、上層部がより一層努力をし続ける。国家としての姿で、最も相応しい様相だ。何処ぞの国家とは雲泥の差である。


 無論、この姿勢は俺達も十分見習わなければならない。肝に銘じておかねばな・・・。


    第1話・4へ続く。

 魔法による雑務の向上化。実際にできたら楽ですね><; あと、文字数が2200前後と少なかったのですが、ご了承下さいm(_ _)m


 しかし、探索者側の執筆が停滞状態という><; 進むべき道は定まっており、後は描くだけなのですが難しい感じで><; それでも金曜日までには何とかせねば・・・(>∞<)

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