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覆面の苦労人 ~遂行者代理の生き様~  作者: バガボンド
第1部 遂行者と警護者と
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第12話 エーディスリーア帝国10 奇跡の出会いに感謝(キャラ名版)

 ナーシャの悲願たる、3種の獣の神の探索。この流れは、一番時間が掛かりそうな感じになっていた。しかし、実際には既にチェックメイト済みになる。異世界の裏側とかに居たら、流石に長期間の探索となっただろうがな。


 ラフェイドの街の移住計画も、非常に短期間で終えられた。ティルネアの空間移動魔法、ワームゲートの効果も大きかった。特に一番大きい要因は、エーディスリーア帝国が、街全体の移住を受け入れてくれた事だ。ここがなかったら、今も右往左往していただろう。


 現状は、これで一区切りと言った感じである。旧ラフェイドの街の問題はなくなったので、後は帝国自体を警護し続ければいい。俺もいるし、ティルネア達も出揃っている。何ら問題はない。


 ただ、アレで終わるような王国ではない。必ず、何かしらの行動をやらかして来る。何時になるかは不明だが、常に備えていた方が良さそうだ。



ミスターT「帝国の城下町で、何か入用な事はないのか?」

アリベア「城下町、ですか・・・。」


 今は右も左も分からない状態。ここは、現地人の意見を聞くしかない。実際にアリベアは、街の運営にも携わっていると言っている。遂行者の行動理念を踏まえれば、彼女に加勢するのは理に適ったものだ。


アリベア「今現在は、ラフェイド・グループの問題でしょうか。こちらは、現地の皆様方で行う流れのようなので、手を出さない方が良いかも知れません。」

ミスターT「確かにそうだな・・・。」


 彼女の言う通りだろう。加勢はできなくはないが、実際に住まう面々に全て委ねるのが無難な所である。下手に手を出したら、厄介な感じになりかねない。


 今回の移住計画で、俺は相当面識力がアップした。住人達に会おうものなら、直ぐに捕まり感謝の嵐である・・・。立役者はミオルディアやティエメドラなのに、何故かこちらを推して来るのだ・・・。


 俺としては、総意の裏方で活躍してこそ真価を発揮すると確信している。非常に有難い事ではあるが、こうして目立つのは非常に好かない。



アリベア「・・・フフッ、貴方様と出逢えた事は、本当に奇跡なのですね。」

ミスターT「奇跡、ねぇ・・・。」


 注文した食事が運ばれてきた。帝国の城下町では初めての飯で、非常に食欲がそそられる。そんな中、アリベアが出逢いの事を挙げてきた。


 彼女との出逢いは、皮肉にも王国が淵源である。連中が盗賊共に襲撃指令を出さなければ、アリベア達が襲われる事もなかった。つまり、彼女達と出逢う事もなかったのだ。これを皮肉と言わずして何と言うのやら・・・。


ミスターT「その奇跡の発生源が、諸悪の根源と言うね・・・。」

アリベア「確かにそうでしたが、実に些細な事だと思いますよ。」


 朝食を取りつつ、当時を思う。確かに些細な事ではあるが、一歩間違えば大変な事になっていたかも知れない。そうサラッと言い切る彼女には、肝っ玉が据わっているとしか言い様がない。まあだからこそ、今の彼女があるのだろうが・・・。


 それでも、無事何事も無くて良かったと思う。そう考えると、些細な事なのかも知れない。実に矛盾していると思う・・・。


ミスターT「まあ何だ、今は様子を見ようか。王国側がどう出るか、ある意味楽しみだわ。」


 まだまだ道は半ばだ。今後も苦難に満ちた様相が続くだろう。まあでも、何とかなるのも通例ではある。実力も無論そうだが、運も絡んでいるとしか思えない。今後も、気を引き締めつつ進まねばな・・・。



 その後も朝食を取りつつ、色々な雑談を取り続けた。アリベアの対話術は凄まじいもので、普段のノホホンとした雰囲気は猫を被っているかの様である。まあ皇帝に直訴できるだけの肝っ玉も据わる事から、それなりにできるのだろうな。


 それに、シュネリアと幼馴染との事なので、それ故に色々と話せる間柄となったのだろう。これは以前にも挙げたものだが、改めて彼女の凄さを垣間見たようである。


 そう言えば彼女、冒険者になったと言っていたのだが、その実力は如何ほどなのだろうか。その依頼時に盗賊共の襲撃を受けるという、非常に災難な展開にはなったが。まあこれも先程挙げたが、それが切っ掛けで出逢えたのだから、皮肉としか言い様がない。


 今度、彼女やシュネリアの実力を測る必要がある。不測の事態の際は、彼女達も戦う事になるだろう。色々と下準備をしておけば、いざと言う時に動じずに行動できるのだから。



 ありとあらゆる物事を、事前に想定していく。警護者での常套手段である。今現在は遂行者の手前だが、警護者のノウハウも十二分に発揮されている。


 ティルネアが俺を選んでくれたのは、これらを全て把握してのものなのだろう。実際にどうなのかは不明だが、ほぼそうであると確信が持てた。ならば、今後も遂行者の生き様を貫き続けるしかない。


 総意を守れるのは俺のみである。今後も奮起していかねばな・・・。


    第2部・第1話へ続く。

 前回記載した通り、2000字以内での更新でした><; すみませんm(_ _)m 次はアリベア嬢の視点で、第1部は完結となります。ただ、第2部はまだ1話と、2話の半分しかできていません><; このままでは探索者と同じ事になりそうです@@;


 ともあれ、ここまで色々と書き出したのですから、最後まで突っ走らねば失礼ですし。何とか最後まで突き進みます><; 今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m

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