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1章 2話 異世界転生

俺は真っ暗な海の中を漂っていた。それは文字通り一瞬のようにも感じたし、数年の歳月が経ったようにも感じられた。海の中にいると色んな音が聞こえてきた。それは最初は無機質でなんの脈絡もない音だと思っていたが、段々とその音には温かみがありその音は俺に向けてはなたれている音だと分かってきた。途中で早くこの世界から抜け出したくて暴れたりもしたが、何故だか心が痛み直ぐに止めた。そして遂に俺はこの真っ暗な世界から抜け出した。


「おぎゃあー、おぎゃあー、おぎゃあー」


「ほぉら元気な男の子だよ。アネインちゃん。抱っこしてみな」


そう、俺はこの異世界へと赤ちゃんとして降り立ったんだ。さてとりあえず今世の母親の姿を拝ませて貰いましょうかな。と思ったけれどまだ目自体が慣れていないのか周りを見ることができなかったので大人しくしていると布に包まれ誰かにやさしく抱かれた。


「見て、ラル。この子の鼻、貴方にそっくりじゃない?」


「そうだなあ。代わりに耳の形は君に似てるな」


誰かの声を聞いているうちにだんだんと眠気が増していきいつの間にか眠ってしまっていた。






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おはようございます。なんと異世界に転生してあっという間に半年がたちました。ようやくこの世界の状況を大体把握でき始めたから改めて整理したいと思う。


まず俺の今世の名前からだ。俺の今世の名はケイン・ドライト。家族構成は両親に兄と祖父で、父親の名前はケラル・ドライト。優しい顔立ちにきれいな金髪が映えていてtheイケメンだ。母の名前はアネイン・ドライト。これまた美人で父と並んでいても遜色なく、茶髪の髪が目を引く。そして前世の俺にはいなかった兄が今世にはいて名前はアマル・ドライトという。髪色は母親譲りの茶髪に将来有望そうな顔立ちをしている。因みに4歳年上らしい。そして最後に祖父のドル・ドライトだ。


顔は普段は真顔で髪も白髪でぱっと見怖そうで、最初に見たときはちょっとちびってしまった。そういえば俺の髪色だが前世と同じ黒髪でどうやら今世の祖母譲りの髪色らしい。一旦家族の話はこれまでにして転生してから気づいたことについてまとめていこう。



まず言葉についてだが、話している言語はどうやら別ものらしく大体の意味を聞こえるようになるまで3ヶ月くらいかかった。そして文字についてだが基本的には別物だがどうやら一部地球で用いられていた文字も使われているらしく。その中には日本語もあった。どうしてそんなことが分かったかというと母親に抱っこされて祖父の部屋に入ったときに本棚に入っている本の背表紙が目に入ったからだ。



他に気になった点と言えばこの世界の魔法についてだろうか。どうやら神様が言っていた通りに魔法というものがあるらしく、いろんなところで使われている。それによって地球では科学技術で解決していたものを魔法で代用されている気がする。


そういえば転生前に神様に言われた魔力を鍛えるというのが中々に苦戦した。転生してからすることがこの世界の言葉を理解することくらいしかなかったので空いてる時間は魔力を鍛える方法について費やしていた。まず魔力についてだが転生してからはまずそんなよくわからないものを感じられるのかと思ったのだけれど、改めて意識してみると意外なもので地球にいた時とは明らかに違う違和感が胸のあたりに感じられた。そう感じるところまではすんなりといったのだが魔力を鍛えるというのがどうすればいいのかわからなかったからだ。とりあえず筋力と一緒で使うことでより強くなるんじゃないかという仮定で進めていくことにした。のだがどうやって使うのかもこれまた分からなく進展しなくなってしまった。


そんな日々が続き生まれてからちょうど一か月がたった頃、いつも通りに羞恥心に悶えながら抑えられない尿意に敗北した時だった。まるで体に電流が走ったようでなぜ今まで試してこなかったのか不思議なくらいだった。体にたまっている魔力をまるでお漏らしのようにだすイメージをして下半身に力をいれると体の中の魔力が抜け出すのを感じいつの間にか気を失ってしまっていた。目が覚めた時には、母親におしめの処理をされていたのは忘れることはできないだろう。数日すると段々と気を失うまでの時間が伸びていくのが実感でき、数週間もすれば気を失うまでやらないことで日に何度も魔力を消耗してより効率的に魔力の強化をでき最初に神様に言われた魔力を強化するという点ではクリアできたと思う。



とりあえず今日は今までの事をまとめるのはこのぐらいにして魔力の練習をしてから寝ようと思う。どうやら赤ちゃんになってから体に引っ張られて、ずーっと起きていることが難しくなってしまったからだ。これに関しては大人しく諦めて将来的に大きくなれるようにと思いながら眠っている。それでは、おやすみなさい。

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