二百字掌編集 閑静で綺麗な街にします 作者: 若松ユウ 掲載日:2019/07/17 騒音問題と景観保全に条例が出た。 市長が音頭を取り、住み続けたい街づくりを目指していた。 まず、大型車の往来が制限された。 続いて、市内を通過する高速列車に、速度制限が設けられた。 それから、派手な色の看板やスプレーなどによる落書き、青少年に有害な店の営業が禁止された。 にもかかわらず、大音量で演説を垂れ流す街宣車と、誰もがまともに読まずに捨てるビラだけは、いつまでも残り続けた。 じつに矛盾した条例であった。