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木星の鳥  作者: 猩々飛蝗
pf.glossary
17/17

pf.組織/機構

 技術者連:

技術者と、ラグランジュ全体の管理機構、統治組織。銀行体、補助建築協会、網衛補佐技術者共同連盟などが加盟している。



 銀行体:

千二百程を数える高級塔建築が直立から湾曲、グルグルと巻き付き上層上部で巨大な球を形成した様な外観。常軌を逸した巨大さで、最上層を周回するディラックの四十分の一程という巨大建築であるため遠方からも目視で確認され、概念波の内電磁波要因のみを以て判断すればその外見は潔白の色合いをしている。一本一本の塔建築もある程度の技術者集団がオフィスとして利用するには広く。最も大きく、唯一まっすぐに伸びた貯塔は下層域まで自由コロイドの貯蓄用保存管が通っている。起源は資本主義時代、コロイドを媒介した高度経済活動の中心として共同連合の管理下にあったものが、現在では更に拡大してラグランジュの物理的基盤となっている。技術者連加盟組織の一つ。



 補助建築協会:

特殊建築における技術的側面への補助、ディラックに記録された基本塔建築の設計、改計の役割も担いつつも寧ろ技術者連衛錐管理開発施設と提携して衛錐の設計や配鎖コーディングの構築、平常機構集体の生産等工業的活動を行う慈善技術者団体。社会的側面が強く、独自の派閥、家系管理データベースを保有していると明らかにされた。本部は上層薄塔域に浮遊した大型衛錐であり、直方体の辺々を象るような十二の塔建築から三次元方向縦横無尽に更なる塔建築が突出した様相である。重心には責任球なる謎の球体が浮遊している。起源は資本主義時代に乱立、淘汰された企業組織の残骸であり、ディラックの登場により崩壊したそれらの技術、人員が統合されたグループ。技術者連加盟組織の一つ。


 

 網衛補佐技術者共同連盟:

技術者の中でも直接網衛の管理を補佐する者たちの属する組織。連盟の所在地は銀行体から見える位置にある。



 重要機構管理機構:

網衛錐の内、重要な機構を管理する組織であり、銀行体に属する。



 貯塔:

銀行体の中心を通る一本の管で、ラグランジュに於ける根本資源/資本である自由コロイドを保管/貯蔵する塔。ヴェルナー・ハイゼンバーグの管理責任下に置かれている。

内部の自由コロイドは網衛錐に関連する機構から一切独立しており、ヴェルナー・ハイゼンバーグの一存で動く。



 ウィリアム・ローワン・ハミルトン教団:

リチャード・フィリップス・ファインマンを最高教役とし、その下に高等教役、教役、その他信者、というヒエラルキーを構成する宗教団体。巷間では都市伝説扱いされているが、現ラグランジュを作り、実質的に運営している、ある種の黒幕。

ディラック、簡易巨球を神として崇め、複合個体を完成体、ハミルトニアンとして目指している。

嘗てのラグランジュの、乱雑で非効率な根本的あり方、戦争から隔離した一部を整理し、資本主義を形成し、またそれを打ち壊して均一で効率的な生死の連鎖を作り出し、それを加速した。

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