第零話 世界設定の回
この世界には人間がいて、そして「グレイス」と呼ばれる化物がいた。
この世界にはいろいろな国がある、その一つ一つの国には王族、貴族、平民と大まかに分かれている身分が存在する。魔物などは存在せず、国と国とが争い、領土を奪い合う。そんな世界だった。
そんな世界のあるとき、いたるところで、異形の化け物など出現、いたるところを襲撃し人類はその化物に苦戦を強いられる。
彼らには通常兵器…いわゆる弓や剣などでは太刀打ちできず、カスリ傷をも負わせることができなかった。そんな事実に人類が悲観したあるとき、地中で見つかった遺跡の中にとある武器を発見。魔力と名付けられた力を使い、その異形の化け物…「グレイス」を撲滅できる唯一の武器であった。
そして人類はこの唯一「グレイス」に対抗できる武器を「魔具」と名づけ、最後の希望を託した。
だがそれには問題が発生した。それは「魔具」が認めたものにしか「魔具」を使いこなせないというもの。
それを理解した国は使用者を探し始める、ようやく見つけたのはとある村の男性。その男性はその剣の形をした「魔具」を使い、「グレイス」の大群を抑え、12年の月日が経って、徐々に増えていった魔具使いによって完全とはいかないものの「グレイス」を殲滅、人類に安泰の時が訪れた。だがそれも少しの間だけであり、魔具使いたちの強さに目をつけた国々が、その人物たちを戦争に利用することが多くなった。それは現在でも同じであり、未だに戦争が勃発している現状である。そんな魔具使いを人々は魔力にちなんで「魔道士」と呼び、国の兵士となった魔道士たちを「魔導騎士」と呼んだ。
これはそんな世界のお話である。