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東方天雪記  作者: トマトしるこ
1章 古代編
6/35

6話、3匹の友達

作者は大学生(笑)なので、夏休みはそれなりに暇です。

なので、この1ヶ月の更新速度は速いと思います。


お知らせでした。

 未来に来てから3年が経った。

 永琳の助手兼護衛(都市で永琳より強い人なんていないんだけどなぁ)をしながら、暇があれば都市の周囲を探索していた。おかげで3年前に比べて充実した地図を作ることが出来ている。そのとき見つけた近くにある森の奥に行くと妖怪がたくさんいて驚いた。


僕は基本的に平和主義なので妖怪を見つけても戦わない。それどころか怪我をしてたら魔法で治すくらいだ。おかげで一部の妖怪と友達になることが出来た。都市では永琳としか話せず寂しかったから、とても嬉しかった。


 今日は休みを貰っているので、森に来た。


「皐月ー、風音ー。来たよー」

「あっ、雪乃」

「ほんとだー!」


 僕が呼ぶと、2人――2匹は近づいてきて、僕の周りをくるくる回り出した。

 先に僕に気付いたのは狼の皐月で、艶のある黒の毛並みをしている。もう1匹は狐の風音。金色の毛はいつでも光沢を放っている。

 薬草を探していたところを偶然見つけて、そこから仲良くなった。


 妖怪はまだ生まれたばかりで、力を持った者は少ない。周りに比べて力のある皐月と風音はここら一帯の妖怪たちのリーダーをしている。他にも奈菜火っていう龍も一緒なんだけど、今日はいないみたいだ。


「今日も見周り?」

「そんなとこ。雪乃は何しに来たの?」

「お休み貰えたから、遊びに来たんだよ。はい、お土産」

「わーっ! これ牛肉だよ、皐月ちゃん! ありがと、雪乃ー」


 森じゃ絶対に食べられない牛肉を見て飛び跳ねる風音。皐月は冷静なふりをしてるけど目はこっちを向いてない。喜んでくれて何よりだ。


「奈菜花はどこにいるの?」

「もきゅもきゅ……いつもの湖でお昼寝してるよー」

「ありがとう」


 いつもの湖っていうのはここらに住む生き物たちが水浴びしている所だ。夏になるといろんな生き物たちで賑わう。みんなの癒しの空間ってところかな。


 その湖に着くと、赤い龍が気持ちよさそうに寝転がっていた。うん、奈菜花だ。真っ赤だし。

 起こそうと思って近づくと――。


「!? 雪乃君の匂いがしますっ!! くんくん………そこですね、雪乃君!!」

「げふぅっ!!」


 抱きつきという名の突進をくらってしまった。


「きゃーーっ! 雪乃君お久しぶりですね! 今日はどうしたんですか? いいえ、言わなくても分かっています。わたしに会いに来てくれたんですよね愛を育みに来たんですよね! は、初めてはちゃんとしたところでって思ってましたけど雪乃君がどうしてもっていうならお外でもいいですよ? さ、さすがにここは恥ずかしいですから向こうの木陰に行きましょう。子供は50人はほしいですねー! それからそれから―――」

「奈菜花落ちついて……」


 僕のお腹に乗っかって動く奈菜花。龍の姿で言われても困るんだけど……。人化できたらいいってわけでもないけどさ。


「奈菜花、お土産持ってきたから向こうで食べよう。皐月たちと一緒に」

「はっ! それはお肉じゃないですか! 早く行きましょう!」

「ん。じゃ、行こうか」


 お腹に乗っかっている奈菜花を下ろして立ちあがる。肩に乗せて、頭を撫でながら皐月たちの所へ戻った。

 そこには僕たちが戻ってきたことにも気付かず必死に生肉をつついている狐と、普段なら考えられないような豪快な喰い方をしてる狼がいた。皐月って僕がいると堅くなるんだよね。皐月の自然体は貴重なシーンだと思う。


「お肉~♪」


 奈菜花はすでに肩から降りてかぶりついている乗るくらいの大きさだからついばむって言い方が合ってる気がする。


「うんうん。生肉で良かった良かった」

「ゆ、雪乃……。あ、あのね、これは、その……ね?」

「いや、無理して取り繕う必要ないよ。知ってたし」

「あははははははは!!」


 今日も賑やかだなぁ。


 食べ終わるまで本を読んで待ったあと、みんなで遊んだりお昼寝したりして一日を過ごした。




いきなりオリキャラ3体登場はやっちまったぜ感がある。


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