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君がいて僕がいて。  作者: 弐海堂隼人
2/2

アタシは人気者でいたいだけ

元気のない君の帰る姿をずっと見ていた。みえなくなるまで。

まさか、私の家のスーパーに来ているなんて思わなかった。


顔があっつい。風邪のせいではないケド、風邪のせいにしたい。


「アタシはリオが好きなの?」


口に出す。偽りのアタシ。

脳内の正直者のあたしが真相を突き止めようと必死だ。

誰々が好きとか、わかんない。

女子力とか、わかんない。

オシャレとか、わかんない。

全部全部誰かのマネでしかない、この世界はとっても狭いと思う。

もう、何が正しいとかわかんなくなる。


誰にも見られたくない本当の顔。

私はそのまま店舗三階の自分の部屋に逃げ込んだ。


顔に毒を重ね塗りして、いつまでもいつまでも、かわいいって思われたい。

髪を焼いて、いつまでもいつまでも、オシャレだねって思われたい。

欲望を太らせてでも、いつまでもいつまでも、綺麗な体だなって思われたい。


だから、アタシは今日も、ココロを潰す。


いつまでも人気者の偽物のアタシでいたいから。



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