王子の考え
マリア「お嬢様 殿下からまた、お手紙です愛されてますね!」
勝手に盛り上がる専属メイド
エレノア「そんな甘い内容だとは思えないのだけど」
先日の面談の時は私が食べものに対する執着を語って変な空気になっちゃったし
封筒を開く
「公爵家エレノア嬢
君は僕の善き理解者になってくれる気がする
そんな君に見せたいモノがある
城下の宝石工房に共に来て欲しい
ハリー・ブライス」
マリア「手紙にはなんと?」
エレノア「宝石工房に来て欲しいとのことです」
マリア「それってもう プロポーズみたいなものですね!」
顔を寄せて来る
エレノア「アクセサリーのプレゼントくらい貴族なら普通のことよ」
宝石店ではなく工房なのが引っかかるけど
マリア「殿下は社交会にも顔出さない方なんですよね?」
確かに殿下にしては社交的すぎる気もしたが、断る理由もなかった
王子に指定された工房に着くと既に王子が待っていた
エレノア「お待たせして申し訳ありません」
ハリー「僕が勝手に早く来ただけだ 気にしないで」
エレノア「寛大なお心に感謝いたします」
ハリー「今日は君に見せたいモノがあるんだ」
王子は透明な装飾が付いたネックレスを2つ見せてきた
エレノア「うわぁ どちらも綺麗なダイヤとガラスのネックレスですね」
ハリー「驚いたな 一瞬で材質の違いが分かるのか」
光の屈折率の違いですよね え? こんなの貴族なら常識じゃないの?
エレノア「一般常識かと」
ハリー「確かに知識としては学院で習うが・・・」
エレノア「学院に入学する前に父にご指導して頂きましたので」
ハリー「流石は公爵令嬢だな とんだ失礼をした」
エレノア「いえ 殿下とのお戯れは至高の時間ですわ」
ハリー「君は嘘が下手だな」
王子は微笑んだ
エレノア「これは失礼」
王子の自然な表情を見て肩の力が抜けた
ハリー「今見せたネックレスはこの工房で修行中の丁稚の作品なんだ」
エレノア「地方都市なら売れそうな気もしますが・・・」
ハリー「丁稚には給金が出ないから交通費も稼げない」
エレノア「しかし 丁稚をしないと食事もできない」
ハリー「だから 僕は食料配給をしたいと思う」
これが王子の他の貴族とは違う考え 言質は取ったわよお母様




