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念願の異世界転生、転生先はまさかの木!  作者: 未光


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1/1

どうやら木に転生したようです

長い長い眠りから覚めたような、さっぱりとした目覚め。

――あれは夢だったのか?

いや、俺は確かに木村大地だ。

それに間違いはない……はず。

じゃあ、これはどういうことだ?

もしかして、もしかしなくても――

俺、異世界転生したんじゃないか?

やべぇ。

やべぇよ。

興奮が抑えられへん。

俺、どないすればええんや?

えっと、とりま神様仏様。

おらの願いを叶えてくれて、ほんまにありがとうございます、ありがとうございます。

このご恩は、感謝を何回申し上げても返せません。

しかしながら、どうか言わせてください。

本当に、本当に――ありがとうございます。

ありがとうございます。

* * *

少々長いため、木村大地の言葉を少しばかり略させていただきます。

* * *

おい待て、俺。

一旦、冷静になろ。な?

神様仏様、こんな俺の願いを叶えてくれてありがとうございます。

俺が言うのもあれですが――

俺をこんな幸せにしちゃって、いいんすか?

漫画とか見ても、今世が辛かった人ばっかり転生してるやないですか。

でも俺、今世ぜんぜん不幸ちゃいますし。

なんなら、超超超ちょーーーーーーー幸せだったんすよ。

あ、いや。

異世界転生が嫌になったとか、そんなことは本当に無いんですよ。

ただ……

俺、こんな幸せでええんかなって。

……あれ?

俺は先ほどから、少しばかり違和感を覚えていた。

神様仏様に土下座して感謝を伝えようとしても、体が動かない。

嬉し涙を流す場面のはずなのに、泣くこともできない。

そして何より――

俺の目に映る景色が、どうにもおかしい。

そこで俺は、異世界転生おなじみのセリフを口にした。

……と言っても、声は出ない。

正確には、頭の中で念じる感じだ。

「ステータス」

そう念じると――

なんということでしょう。

俺の目の前に、先ほどまで存在しなかった

“画面みたいなもの”が現れたじゃないですか。

やべぇ。

マジで興奮してきた。

さてさて、俺のステータスは――と。

そこで俺は、驚愕した。

俺の種族が……

種族が……。

ん?

これは、種族って言ってええんか?

知らんけど。

目が点とは、まさにこのことだろう。

俺は――

木に転生したようだ。

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