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三日月

作者: 夏ノ花

あの空の向こうには神様がいて、僕たち人間に性格というものを与えた

自分がなぜこのような性格に生まれたのか、聞いてみたいと思う


僕は食べかけが嫌い

強い嫌悪感を感じる

夜空に描かれる三日月を見ていると、それを思い出す

まるで食べかけみたいな月だな

なぜ僕をそんな性格にしたのですか


テニスボールを見ていると、まるで月みたいだなと思う

ネットの脇に散らばるたくさんの月を見つけると、まるでガラクタだな

月なんていくらでも代えがきくから、なんて考えて描いているんだろう

なぜ僕にそんなことを考えさせるんですか


僕は毎日、月の夜に散歩に出かける

月の影とともに歩く

いつもと同じ道を歩く

いつもと同じ道を歩く

ぐるぐるぐるぐる

僕はあなたの思考から出ることはできない

なぜ僕にこんなことをさせるんですか


僕はいつもの散歩道から外れた

その先には、何もなかった

結局僕はあの空の向こうにいるあなたの書く物語から抜け出せない

僕はただの登場人物に過ぎない


何もない場所を僕は歩く

気づけば、影もいない

どうやら僕はあなたの描く物語の外にいるのだと理解する

そこに音楽が流れる

それはやさしい音色

僕は空を見上げて聞く

「あなたはやさしい人なんですか」

「              」

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