最初のバトル
少し人物紹介
黒切 鐘
リトの弟で、自分の強さに慢心している。優秀ではあるが、才能ではリトより遥かに劣っていて、それをコンプレックスに思っている。探知魔法や電流移動による回避や、電流守備や魔力感電まだお手のもの。弱点は慢心による判断ミスや、予想外の出来事。
迷った。
夜の森の中をむやみに進むものじゃなかった。くっ、
これ使っちゃうか?いやもったいないな、うーん。
というのも私のバックの中にあるのは、爆発石と探知結晶と初級ポーション、そして爆発石と爆発石と爆発石で、強いアイテムがこれぐらいしかない。爆発石は強いんじゃないかとも思ったが、爆発する直前に点滅して位置をばらす為ほぼ当たらない。正直微妙すぎる。
これは探知魔法が内蔵されている結晶だ。自分の魔力と繋げばよく周りがわかる超便利アイテム。
お前が探知魔法を使えばいいそう思うかもしれないが、探知魔法はそう簡単にできるものじゃない。中級の雷魔法だから。私の担当外だ。
まぁとりあいず使おう。
探知結晶をつかった。
ぱーーん
…すごいこんな範囲までわかるんだ!意識を集中させる。
とりあいず私の周りを見てみよう。
えーーと。近くに魔物が一匹いる。あぶなーそこ行くところだった。おっアイテムあるじゃんラッキー。しかも2つ
んで…
…私の後ろに…
人がいる
シュン
薄紫の稲妻が私の顔を掠めた。明らかに早い!
まずい!?
考える暇もなく、そいつは一瞬で距離を縮めた。明らかに見えている!
そして雷付した拳が襲ってきた。
これはくらう。その代わり
あなたにもうけてもらう。
その拳が腹に入った。その威力を使って体の軸を回転。
「炎輪蹴り!!」
そいつを空中にぶっ飛ばした。硬いこいつシールドまで、
だが空中に追いやって仕舞えば!いける!!
「ファイヤブラスっ、!?」
魔法が使えない!?魔力感電か?がっ!?
空中からさっきよりはるかに高威力の雷が、直撃した。
ぐっ!、やばい!まずい!
…冷静に、逃してしまったものは仕方ない。敵と距離も取れた。探知魔法に集中すれば、よけることは可能だろう。
ここはひとつ。
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案外強い。すぐ終わるとも思ったが。運がいいいやつだ。
まさか探索結晶を使われるとは思わなかった。
だが、最初の稲妻をもう一度打てるところまで来た。遠距離なら探知魔法で避けれるかもしれないが、
近距離ならどうかな?
電流移動。
そうして、拳をコイツに叩きつけた。
魔力感電。相手の魔法発動を妨害する効果。コイツは対応できない。
さぁて。魔力なしでよけれるか……な?
ん?拳を掴まれた。さっさとはなしたいところだが。
こいつ!?
力強?!
こ、これは?!
腕が一気に引っ張られる。これは
背負い投げ!?まさか、
柔道!?
こんなローテクの塊に
木にぶん投げられた!それだけなら…良かった。
そこにある
キラキラと点滅しているそれは。
爆発石…か?…3つ?!
バァァァァァン
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爆発石は普通ならほとんど当たらない。位置がわかって避けられてしまうから。しかし、避けられない状況を作って仕舞えばいい。
我ながら天才だと思った。
これで、シールドは確実に剥がれた。行くぞ!!なんてしてはいけない。探知魔法でうっすら感じる。雷魔法を構えている姿を、…この爆発の中で、
タフだが、そこまで問題ではない。
なぜなら、爆発石はあと1つ、そして私の近くにある爆発石を含めれば2つ!
うりゃ!!!まさか、まさか私がこんなに爆発石を待っているとは、思ったないだろうなぁ!!
どーーーんばぁーーーん
………そいつの意識はもうなかった。
いよーし。初勝利!!だが浮かれてはいけない。冷静に勝利を喜び、次に
「クリスタルもらって行く…よ」
Bランクだった!!マジでBランクだった!!!
やった!私Bランクの生徒に勝った!!!
正面から行ったら多分無理だった。だが、今回は運や、私の天才的な作戦によって勝つことができた!!
えっへん 運であろうと誇って行くよ!運がいいのも私の実力のうちだ!
あっそういえば近くにアイテムあるんだった。取りに行こ!
そうしてうきうきるんるんハッピーカーニバルな気持ちで、アイテムを取りに行った。
なんだろうもしかしてすごいお宝だったりして…
……爆発石だった。
これが私を冷静にしてくれた。
これからも頑張ります