入塾希望
少し人物紹介
煌焔寺 桃
天帝魔法大学の新入生。家は貧しいが、お母さんのことが大好き。かなり心配症で、陽気な性格。ノリがいい。
ちなみに微ネットオタクで、言葉選びに少しオタク感が滲み出ている。
「エルドラ、この世界最大の魔法都市と呼ばれる、綺麗なその都市の端にとある塾がひっそりと立っていた。塾の内容は魔法技術のみでなく、体術、魔術分析にも対応している。その名を
アルティメット塾という ドォン!」
「名前がダサすぎて何も入ってきません」
とても辛辣なことを言う雪。今更。
「まず、塾のポスターはそんな詩的に書きませんよ。」
「えー頭良さそうじゃない?」
「頭悪そうですね」
俺の私力を尽くして考えたのに。
「というかそもそもなぜいきなりポスターを?」
「もうすぐ天学の入学式だろ。今が絶好の入塾日和だからだよ」
すこしふてくされた私をほっておいて、この毒舌王は何か考えているみたいだ。
どうやら私に協力してくれたみたいで助かる。
見ての通り、私のセンスは絶望的のようで、このままじゃ入塾者1人から一向に増えないとのこと。
さすがに1人だけは寂しいので何とか3人は欲しい。
「無理です。」
「無理だった」
どうやら、いくら考えても無理だったようだ。
デカくため息をついている。
「気が向いたら勧誘しますよ」
「マジ?ありがたいな」
こいつはAクラスに推薦入学出来ている。普通の学校ならともかく、天学のAクラスだ、顔が広いだろうから、それはかなり助かる。
「ところで塾の名前なんとかならないですか?」
「もうそれで商標登録しちゃってるから無理⭐︎」
雪が睨みつけてきた。
…なんか申し訳なくなってきてしまった。
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ついに、入学式の日だ!張り切って行かないと
私、煌焔寺桃は長年の努力の末、ついに天帝魔法大学に入学できた元女子高校生。
どんな感じなんだろう。緊張するなぁ
絶対に遅刻はできないため、ついついバスの3時間23分前についてしまった。
「暇だなぁ」
よし!ここは一つ、私は誰も周りにいないことを確認した。そして自分に喝を入れる!
歌おう!!
「あーたーらしーいーあーさがきた!きぼーうのあーさーが!よろこびに………」
…………いた。ひとがいた。やばい!?やばいやばい
「ああのご
「よろこーびにむねをひーらけおおぞーらあおげー」
手を差し伸べてきた。なんで?!えディズ⚪︎ー映画みたいな展開。
明らかにやばい人か?
…いや私が始めた物語か
そうして2人で合唱した。
謎に気持ちが良かったが、まずこの人は何者?とりあいず
「あの〜」
「ん?なんだい?」
「あなたは誰ですか?」
「おぉっと失礼、申し遅れました。私この塾の塾長でございます。」
と、チラシを渡してきた。勧誘だった!?こんな、何を食べたらこんな勧誘方法を思いつくのだろうか?
アルティメット塾?何だろう、このクソダサい塾名は
値段…安いなぁ
他の塾とは比べれられないほど、
アヤシイ
「体験入塾無料なので、是非来てね!」
そう言って去っていった、なんだったんだ。
無料か、
おもに戦闘テストの練習や、戦闘魔法の練習など、
体術、魔法分析まで教えてくれるようだ。
これまで筆記で乗り切ってきた分、戦闘対策はあまりしていない。
ここに通うのもありなのかな、
体験入塾はしてみることにした。
うーんそれにしても、誰もいないのに。歌えねぇ〜
これからも頑張ります